米国債(7日):年初来最長の4日続落、予想上回る雇用増で

米国債相場は4日続落し、今年に入 って最長の連続安となった。雇用の伸びが市場予想を上回り、厳冬でも 成長の妨げにはならないとの兆候を示したことが背景。

10年債利回りは週間ベースで6カ月ぶりの大幅上昇となった。米パ シフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のビル・ グロース氏は「当局が購入しているもの」を投資家は売るべきだと指摘 した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は量的緩和策の下での債券購 入を過去2カ月にわたって月額650億ドルに縮小。2013年は同850億ドル 購入していた。米国債は他の主要7カ国(G7)の国債との比較でほぼ 4年ぶりの割安水準となっている。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は、 「誰もが悪天候の影響からの回復を待っていたが、きょうの統計および 米国債の動きはそれを確認するものだ」と指摘。「地政学の不透明感な ど対処すべき問題はまだあるが、天候の影響が弱まるのに伴い全般的な 市場センチメントは金利上昇の方向にある」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.79%。一時は2.82%と1月23日以来の高水準をつ けた。同年債(表面利率2.75%、2024年2月償還)価格は14/32下げ て99 21/32。

10年債利回りは週間ベースでは14bp上昇と、昨年9月6日終了週 以来の大幅上昇となった。同利回りの4日連続上昇は昨年12月27日以来 初めて。

グロース氏の見解

フェデラルファンド(FF)金利先物の動向によると、2015年1月 のFOMC会合までに当局が利上げに踏み切る確率は15.4%と、前日 の12.4%から上昇した。1カ月前は10.3%だった。

PIMCOで「トータル・リターン・ファンド」を運用するグロー ス氏はツイッターで、投資家は「当局が購入しているものを売る」べき だとし、「緩和縮小が10月に終了するときに当局は購入していないため だ」と指摘した。

ニューヨーク連銀は前日、2039年11月-42年8月に償還期限を迎え る米国債12億2500万ドル相当を買い入れた。同連銀は10日に21年5月 -24年2月償還の債券を最大27億5000万ドル購入する予定だ。

10年債利回りは1月2日につけた年初来高水準の3.05%をなお下回 っている。過去5年間の平均は2.7%。同利回りの他のG7諸国国債に 対する上乗せ利回り(スプレッド)は59bpと、2010年4月以降で最も 拡大した。

「緩和縮小路線」

米労働省が発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比17万5000人増加した。ブルーム バーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は14万9000人増 だった。

SEIインベストメンツ(ペンシルベニア州オークス)で80億ドル 相当の資産運用に携わるショーン・シムコ氏は「この数字に市場は不意 を突かれた。今回の数字には天候がマイナスの影響を及ぼすと予想され ていた」と指摘。「当局は緩和縮小路線を継続するだろう」と述べた。

原題:Treasuries Fall in Longest Slump of 2014 on Employment Gains(抜粋)

--取材協力:Cordell Eddings.

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