米戦闘機、バルト海周辺に展開-旧ソ連はプーチン大統領警戒

旧ソ連とそれ以前の帝政ロシアによ る征服と支配に何世紀もさらされてきたバルト3国は、絶えずロシアへ の警戒を怠らない。ウクライナをめぐるプーチン大統領の強硬姿勢がロ シアへの恐怖心を再燃させ、3国は北大西洋条約機構(NATO)の戦 闘機を呼び寄せた。

プーチン大統領が先週、ウクライナのクリミア半島に軍を派遣する とともにバルト海で演習を行ったことで、エストニアとラトビア、リト アニアのバルト3国には衝撃が走り、NATOの支援を求めた。

NATOがこれに応え、米国は戦闘機6機を6日にリトアニアに配 備。バルト海周辺の防衛を強化した。これはバルト3国がNATOに加 わった2004年以来で初めて。さらに12機が10日にポーランドに到着する と、同国国防省が明らかにしている。

プーチン大統領が命じたロシアの軍事演習には約15万人の兵士が参 加。ポーランドとリトアニアに挟まれたロシアの飛び地、カリーニング ラードのバルト艦隊の3500人も参加した。

リトアニアのグリバウスカイテ大統領はブリュッセルでの欧州連合 (EU)緊急首脳会議で、「現在のロシアは危険だ。ウクライナの次は モルドバ、モルドバの次は別の国だろう。ロシアは第二次大戦後の欧州 の国境線を書き換えようとしている」と警戒を露わにした。

ウクライナ、ルーマニアと国境を接するモルドバにもトランスニス トリアという事実上独立状態の地域があり、ここにもロシア軍が駐屯し ている。

原題:U.S. Fighters Circle Baltics; Putin Reignites Fear of Russia (1)(抜粋)

--取材協力:David McQuaid、Tony Capaccio. Editors: Brad Cook, Balazs Penz

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