ドル・円は103円前後、米雇用統計待ち-ユーロは高止まり

東京外国為替市場では、ドル・円相 場が1ドル=103円ちょうど前後と1月下旬以来のドル高値圏で推移し た。米国の雇用改善期待などを背景にドル買い・円売りが進んだ海外市 場の流れが一服。海外時間に発表される米雇用統計を見極めようとする 雰囲気が広がった。

欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測の後退を背景としたユーロ 買いの動きも一服。対ドルでは前日の海外市場で付けた昨年12月下旬以 来の高値付近でもみ合い、対円では早朝に付けた約2カ月ぶり高値の1 ユーロ=143円01銭からやや水準を切り下げて推移した。

三菱東京UFJ銀行市場企画部グローバルマーケットリサーチの内 田稔チーフアナリストは、ドル・円はウクライナ問題などで株安が進ん だ局面でも結局101円台を割り込まず、「むしろ底堅さが残った感じ」 と指摘。「センチメントとしてはやや上方向を見始めているところ」と 語った。

ドル・円相場は前日の海外市場で一時103円17銭と1月29日以来の 水準までドル高・円安が進行。7日の東京市場では、早朝に103円16銭 を付けた後、102円94銭まで伸び悩み、その後は103円ちょうどを挟んで 推移した。午後3時25分現在は102円94銭前後。ユーロ・ドルは1.3860 ドル前後、ユーロ・円は142円67銭前後となっている。

米雇用統計

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想によると、 2月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数は前月比で14万9000人増と、 前月の11万3000人増を上回る伸びが見込まれている。失業率は6.6%と 前月と同水準の見込み。6日に発表された先週分の米新規失業保険申請 件数は32万3000件と昨年11月末以来の低水準となり、市場予想を下回っ た。

バークレイズのFXストラテジスト、逆井雄紀氏(ニューヨーク在 勤)は、米雇用統計で悪い数字が出た場合は天候要因ということで、統 計発表直後の反射的なリアクションを除けば、「それほど大きくは動か ないかもしれない」と予想。「良い数字が出た方が、結果として影響が 大きいとみている。悪い数字が出ても、恐らく天候の影響と言い訳がで きるのかなという感じがする」と話した。

ユーロ相場

ECBは6日に開いた定例政策委員会で、市場の大方の予想通り政 策金利を据え置いた。ドラギ総裁は会合後の記者会見で、「前回の政策 委員会以降のデータは総じて、ポジティブなものだった」と発言。同日 公表されたECBの最新経済予測では、2014年の成長率予想が1.2% と、昨年12月時点の予想から0.1ポイント引き上げられた。総裁はイン フレ率が16年10-12月(第4四半期)に1.7%程度まで上昇し、年間の 物価上昇率を2%弱の水準とするECBの目標にほぼ一致するとの見通 しを示した。

ドラギ総裁の会見を受け、前日の海外市場ではユーロ買いが活発化 し、対ドルでは一時1.3873ドルと、昨年12月27日以来の水準までユーロ 高が進行。対円では142円台後半までユーロ買いが進み、7日の東京市 場にかけては一時1月10日以来となる143円台を付けた。

三菱東京UFJ銀の内田氏は、追加緩和期待の後退でユーロは対ド ルで「目先、1.39ドルを超えて1.40ドルに迫る場面もある」と予想。も っとも、ユーロ高が進めば「ディスインフレ圧力が跳ね返ってくる」と し、「緩和不足でユーロが上がれば上がるほど、逆に緩和を迫ることに なるので、1.40ドルを超えてさらに行くかというところは懐疑的にみて いる」と語った。

--取材協力:大塚美佳. Editors: 青木 勝, 山中英典

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