米国株:上昇、失業保険申請減少で、S&P指数は最高値更新

6日の米国株は上昇。S&P500種 株価指数は最高値を更新した。朝方発表された新規失業保険申請件数は 3カ月ぶり低水準をつけた。投資家は引き続きウクライナ情勢を注視し ている。

「KFC」などのファストフードチェーンを運営するヤム・ブラン ズは上昇。ロバート・W・ベアードが株式投資判断を引き上げたことが 買い材料となった。米会員制卸売り最大手、コストコ・ホールセールは 下落。四半期利益がアナリスト予想に及ばなかった。事務用品チェーン 最大手、ステープルズは大幅安。北米店舗の最大12%を閉鎖する方針を 明らかにしたことが嫌気された。

S&P500種株価指数は前日比0.2%上げて1877.03。ダウ工業株30 種平均は61.71ドル(0.4%)高の16421.89ドルで終えた。

アスター・インベスト・マネジメントのロブ・スタイン最高経営責 任者(CEO)は「直近の騒音やニュースから離れて、基本的なトレン ドを見る必要がある」と述べ、「雇用も拡大しているし、国内総生産 (GDP)の伸びもプラスだ。企業利益は明るいトレンドを示してお り、インフレは比較的抑制されている。トレンドはなお前向きだ」と続 けた。

先週の米失業保険申請件数は市場予想を下回った。7日には2月の 米雇用統計が発表される。商務省が発表した1月の製造業受注額は前月 比0.7%減少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 予想の中央値は0.5%減だった。

ロシア帰属を問う住民投票

オバマ米大統領は、ロシアがウクライナから手を引くよう、関係同 盟国とともにロシアへの圧力強化を続けると述べた。ロシア政府が反応 しない場合はさらに制裁を科す可能性を示した。米国はこれより先、ウ クライナの主権を脅かすと米国が考えるウクライナやロシアなどの一部 当局者らにビザ発給を制限した。大統領はまた金融制裁についても承認 した。

ウクライナ南部のクリミア自治共和国の議会は今月16日にロシアへ の帰属を問う住民投票を実施することを決めた。欧州連合(EU)首脳 はクリミアでのロシアの動きへの抗議のため、同国との通商交渉や査証 (ビザ)発給をめぐる協議を一時停止した。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は「まだウクライナ情勢をめぐる不安は あるが、急速に関心が失われつつある。少なくとも、問題が再燃しない 限りウクライナ情勢は経済的な影響を及ぼさない段階になりつつある」 と述べた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)はこの日2.3%上昇して14.21。

S&P500種産業別10指数のうち7指数が上昇した。金融株が特に 買われ、JPモルガン・チェースは1.3%値上がりした。

ヤムが高い、コストコは下落

ヤムは3.3%高。ロバート・ベアードのアナリスト、デービッド・ タランティーノ氏は同社の株式投資判断を「ニュートラル」から買いに 相当する「アウトパフォーム」に引き上げた。

コストコは2.8%安。同社12-2月(第2四半期)決算は、純利益 が前年同期比15%減の1株当たり1.05ドル。前年同期は同1.24ドルだっ た。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想では1株当たり利益 が1.17ドルだった。

ステープルズは15%安。同社は2015年末までに北米で最大225店舗 を閉鎖し、最大5億ドルのコスト削減に取り組む。2-4月(第1四半 期)の売上高については前年同期比で減少するとの見通しを示した。売 上高の減少はこれで5四半期連続となる。

原題:U.S. Stocks Rise as Unemployment Claims Retreat Before Jobs Data(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan. Editors: Michael P. Regan, Jeremy Herron

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