地球儀眺める中銀当局者-ウクライナ情勢が金融政策に影響も

世界中のセントラルバンカーが再び 地球儀をじっくりと眺めている。世界の金融政策はここ数年、南欧の債 務危機や東日本大震災などの影響を受けてきた。現在の焦点は世界経済 のわずか0.4%を占めるにすぎないウクライナだ。

ウクライナのクリミア半島をロシア軍が事実上掌握した後も、多く の中銀当局者やエコノミストらは成長見通しや金融政策のスタンスを維 持しており、今は反応するより情勢を見守る方が得策とみているよう だ。だが商品価格や金融市場に動揺が始まれば、状況が変わる可能性が ある。ロシアはすでに緊急利上げを実施した。ポーランドにユーロ導入 を促すかもしれない。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は3日、「われわれはこの状 況を極めて注意深く見ていく必要がある。金融政策の決定だけでなく、 世界経済に影響し得るより幅広い問題が危機に瀕している」とブリュッ セルで語った。

カナダ銀行(中央銀行)は5日、政策金利を据え置いた理由として ウクライナ情勢を挙げた。緊張の高まりで「地政学的な不確実性が大き くなっている」と説明した。

ウクライナ経済は1800億ドル(約18兆5000億円)規模と、世界の経 済成長に直接的な影響を与えるにはあまりにも小さいが、貿易や銀行 業、為替相場、欧州連合(EU)向け天然ガス輸出などへの影響の広が りを中銀当局者は注視している。

原題:Central Bankers Reach For Atlas as Ukraine Fallout Gauged (1)(抜粋)

--取材協力:藤岡 徹、Steve Matthews. Editors: Kevin Costelloe, Eddie Buckle

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