ウクライナ危機でETF活況-情勢注視のロシア株投資家が活用

ウクライナでの軍事的対立が予断を 許さない状況にある中、投資家はモスクワ市場の取引終了後も臨機応変 に対応できるよう海外でロシア株の売買を急増させている。

上場投資信託(ETF)の「マーケット・ベクターズ・ロシア ETF」の売買高は3日に過去最高の2600万口と、1年平均の6倍強に 膨らんだ。ロシアのプーチン大統領がウクライナのクリミア自治共和国 への軍事介入について議会の承認を得たのを受け、ロシア株が急落した ことが背景だ。冷戦終結後でロシアと欧米諸国の最悪の対立が深刻化す るかどうかを見極めながら、投資家はロシア資産のヘッジを図ってい る。

ロシア株で運用する米国上場のETFには5日に9090万ドル(約93 億円)の資金が流入し、ブルームバーグが集計するETFの運用対象国 別では最大だったものの、これらのファンドは今年、総資産の14%を失 っている。マーケット・ベクターズは今週3.2%値下がり。ロシア株の 指標であるMICEX指数は6.5%安、米国上場の主要なロシア株で構 成されるブルームバーグ・ロシアUS株価指数は4.2%下落した。

BCSファイナンシャル・グループの株式セールス・トレーディン グ責任者、ルイス・サエンス氏は5日にロンドンから電話インタビュー に応じ、「ETFはモスクワとロンドンの市場取引が終了した後にロシ ア取引が可能な流動性ある唯一の方法だ」と指摘。「米国の対ロシア制 裁の可能性を受けて誰もが様子見モードであり、これが6日の市場を動 かしている要因だ」と語った。

原題:Round-the-Clock Ukraine Crisis Spurs ETF Boom: Russia Overnight(抜粋)

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