中国「ソーラーデフォルト」近づく-起債見送り相次ぐ

中国債券市場では5日、投機的格付 け債の利回りが昨年11月以来の大幅上昇となり、これを受けて4社が起 債を先送りした。太陽光発電関連メーカー、上海超日太陽能科技が予定 している社債の利払いを一部しか履行できない可能性があると発表し、 本土市場で取引されている債券で初のデフォルト(債務不履行)に陥る 可能性が高まったことが影響している。

中国最大の債券決済機関チャイナボンドのデータによれば、中国の 5年物の「AA-」格付け債の利回りは5日に8ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇し、7.77%となった。上昇幅は昨年11月15日 以来の大きさ。同年限の国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)は7 bp拡大して356bpとなった。海通証券によれば「AA-」以下の格 付けは、世界的な基準で見ると投資不適格級に相当する。

上海超日は7日に予定している社債利息8980万元(約15億円)のう ち、400万元しか支払うことができないと4日に発表した。問題となっ ているのは2017年3月償還の社債で、発行額は10億元。米格付け会社ム ーディーズ・インベスターズ・サービスのデータに基づくと、利払い不 能になれば、中国人民銀行(中央銀行)が1997年に本土債券市場の規制 監督を開始して以降、本土の公募債で初のデフォルトとなる。

UBSセキュリティーズの中国金利戦略責任者、陳琦氏(上海在 勤)は「債券利回りは年明け以降低下してきており、一定の調整が必要 だった」とした上で、「債券発行は今後鈍るだろう」と述べた。

相場の大幅変動

遂寧川中経済技術開発は「上海超日の発表後に債券相場が大きく変 動したこと」を理由に、計画していた10億元相当の起債を延期すること を明らかにした。チャイナボンドのウェブサイトに5日、資料を掲載し た。泰州口岸船舶も「相場の大幅変動」を理由に3億元相当の起債を先 送りした。このほか西寧特殊鋼も「最近の市場の変化」に言及し4 億7000万元相当の発行を取りやめるなど、各社の起債計画に影響が及ん だ。

太陽発電関連や鉄鋼、造船など過剰生産能力を抱える業界は、借り 入れコスト上昇もあって苦境に追い込まれている。

原題:China Bond Sales Axed as Looming Default Boosts Junk Yields (1)(抜粋)

--取材協力:Ludi Wang. Editors: Katrina Nicholas, James Regan

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