【個別銘柄】FTSE採用高い、関西電軟調、クミアイ化急伸

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は次の通り。

FTSE採用銘柄:英株価指数算出会社のFTSEが5日、全世界 株指数の銘柄入れ替えを発表し、新規採用銘柄に同指数をベンチマーク にする海外投資家からの資金流入が見込まれた。日本取引所グループ (8697)が前日比4%高の2532円、東海東京フィナンシャル・ホールデ ィングス(8616)が2.8%高の898円、日本空港ビルデング(9706) が3.8%高の2541円、アプラスフィナンシャル(8589)が11%高の131円 など。日本取引所は、モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を 「アンダーウエート」から「イコールウエート」に上げる材料もあっ た。

鉄鋼株:新日鉄住金(5401)が1.7%高の298円、JFEホールディ ングス(5411)が2.2%高の2102円など。野村証券はセクターメモで、 4日午後公表の1月の鉄鋼輸出入統計で輸入が伸びた点について、季節 要因を考慮しても大幅に増加し、国内需要の堅調が背景にあると指摘し た。1月の普通鋼鋼材輸入量は前年同月比44%増と3カ月連続で増 加、1998年3月以来の高水準と国内需要の強さを示した。ただ野村証で は、輸入鋼材が国内需要家に定着するリスクがあり、今後の動向を注視 する必要があるとした。新日鉄住金には、2015年秋の達成をめどとして いた3000億円の資産圧縮計画が、前倒しで14年3月末に完了する見通し と6日付の日本経済新聞が報じる材料もあった。

関西電力(9503):2.3%安の1174円。原子力規制委員会は5日、 原子力発電所の新規性基準適合性に係る審査会合を開催。共同通信が同 日夜に報じたところ、関西電大飯原発3、4号機の基準値振動の妥当性 が検討され、震源断層と原子炉の最短距離の想定が不適切とされ、大幅 な見直しを求められたという。

エーザイ(4523):1.5%高の4045円。同社が開発している次世代 アルツハイマー型認知症治療剤「E2609」「BAN2401」について、米バイ オジェン・アイデック(本社:マサチューセッツ州)と共同開発・販促 契約を結んだと5日に発表。エーザイはバイオジェンから契約一時金な どを受け取る。今後の薬剤開発の進展、業績貢献が見込まれた。

クミアイ化学工業(4996):8.4%高の594円。13年11月-14年1月 期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比5.6倍の14億2300万円だ った、と5日に発表。水稲用除草剤など国内販売が消費税引き上げ前の 前倒し受注で拡大、海外でも米国で畑作用除草剤が伸長、棉用除草剤も 回復した。前期比24%増の26億円を見込む14年10月期計画に対する進捗 (しんちょく)率は55%に達する。

古河電池(6937):4.5%高の792円。スマートフォンの充電が最 大30回程度できる災害対策用の蓄電池を開発、金属空気電池の一種 で、15年度中に量産出荷すると6日付の日経産業新聞が報道。今週に入 り、子会社が空気電池の共同研究着手で不二サッシ(5940)が急騰する など空気電池関連銘柄が人気化する中、報道が材料視された。

帝人(3401):4.1%高の257円。シティグループ証券は5日、投資 判断を「中立」から「買い」、目標株価を230円から300円に上げた。ポ リカーボネート樹脂・PETフィルム事業の追加的な構造改革の発表 や、自動車用炭素繊維の米ゼネラル・モーターズ(GM)への供給合意 など今後数カ月は株価上昇カタリストの出現を予想する。

日本梱包運輸倉庫(9072):5.7%高の1918円。バークレイズ証券 は5日、投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」に 上げた。目標株価は2100円。14年3月期業績の上振れによる増配への期 待に加え、17年3月期までの中期経営計画での自社株買いなど株主還元 策の拡大が評価される、との見通しを示した。

ミツミ電機(6767):4.7%高の820円。スマートフォンのカメラに 使う手振れ補正用部品を増産、14年度の出荷数を前年度比3倍に増やす と6日付の日経新聞朝刊が報道。需要吸収による業績貢献の観測が広が った。

シスメックス(6869):2.7%高の6030円。3月末株主を対象に1 株を2株に分割する、と5日に発表。株式流動性の向上、最低投資単位 の低下による投資家層の広がりが見込まれた。

常磐開発(1782):80円(29%)高の356円とストップ高。14年3 月期の連結営業利益見通しを6億円から9億円に上方修正すると5日に 発表。経費削減と工事現場運営の効率化、資材・外注コストの低減が寄 与し、前期比では31%減益見通しが一転、3.7%増益に浮上するもよ う。また、1株7円50銭を見込んでいた期末配当を10円に上積みする。 同社は常磐興産グループの総合建設。

植木組(1867):4%高の206円。14年3月期末に1株2円の創 業130周年記念配当を実施する、ときょう午後に発表。期末配当は普通 配の4円と合わせ計6円になる。前期4円からの増配が評価された。

免疫生物研究所(4570):8.1%高の1233円。専用実施権の特許を 持つ遺伝子組み換えカイコによるタンパク質生産技術について、通常実 施権の供与のため、大関(兵庫県西宮市)に再許諾する契約を結んだと 5日に発表。タンパク質受託発現サービスを広く展開する大関と組むこ とで遺伝子組み換えカイコの技術普及が進み、今後の業績に好影響が及 ぶとみられた。

ティーライフ(3172):3.3%安の712円。13年8月-14年1月期 (上期)の連結営業利益は前年同期比21%増の1億8500万円だった、と 5日に発表。収益柱の小売事業の採算性が改善、卸売事業も売り上げを 伸ばしたが、当初計画の2億1600万円には届かなかった。上期実績を踏 まえ、14年7月期見通しを5億5600万円から前期比5.4%増の4億6300 万円に下方修正した。同社は健康茶、化粧品などのカタログ、インター ネット販売を手掛ける。

アプリックスIPホールディングス(3727):400円(23%)高 の2170円とストップ高。iPhone(アイフォーン)と連携するウェ アラブル機器やスマートフォンアクセサリーの商品化を短期間で行える モジュールを開発した、ときょう午前に発表。今後の収益貢献を見込む 買いが入った。

サイバーリンクス(3683):ジャスダック市場にきょう新規上場、 公開価格の2400円に対し2.3倍となる5520円買い気配のまま初日の取引 を終えた。同社は1964年5月設立で、本社は和歌山市。流通・食品・小 売業向けの基幹業務クラウドサービスなどを展開、14年12月期の純利益 は前期比23%増の2億3500万円を計画、公開価格ベースの予想PER は14.4倍だった。

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