ドイツテレコム、近い将来のTモバイル売却見込まず-関係者

ドイツテレコムのティモテウス・ヘ ットゲス最高経営責任者(CEO)は5日、米子会社TモバイルUSを 近い将来売却する可能性は低いとの見解を取締役らに示した。規制面で のハードルを理由に挙げた。事情を直接知る関係者2人が、検討内容は 非公開だとして匿名で明らかにした。

同関係者によると、ドイツテレコムとしてはソフトバンクへのTモ バイルUS売却が依然として望ましい選択肢だが、代替案を受け入れる 余地もある。11月の売却制限解除を受けて株式の一部を処分する案がそ の一つだが、一括売却の場合のようなプレミアムは期待できず、得策で はないと考えられているという。

ドイツテレコムはTモバイルUS株を67%保有。同関係者によれ ば、ヘットゲスCEOは約170億ドル(約1兆7400億円)の市場価値を 持つ同株の売却の日程については特定しなかった。

5日のニューヨーク市場で、TモバイルUS株は取引終了の数分前 に一時2.5%安となった。ソフトバンク傘下のスプリントの株価も最大 で2.2%下落した。東京市場でのソフトバンク株価は6日午前9時23分 時点で2.3%高。

同関係者によると、決算発表を翌日に控えた5日の会合でヘットゲ スCEOは監査役会に、米国事業で長期的な視野を持っていると説明。 米当局に対し、業界再編が不可能なのであれば、TモバイルUSのよう な比較的小規模な事業者がもっと効果的に競争できるよう、次回入札で 十分な周波数帯を獲得可能とすべきだと主張するつもりだと語った。

ドイツテレコム広報担当者のアンドレアス・フックス氏は、会合や CEO発言に関するコメントを控えた。別の関係者によれば、無線通信 事業者で全米4位のTモバイルUSに関しては、孫正義ソフトバンク社 長がスプリントとの統合を目指している。しかし、米規制当局はサービ ス価格上昇につながるとの懸念から、懐疑的な見解を示してきた。

原題:Deutsche Telekom CEO Said to View T-Mobile Sale Less Likely (1)(抜粋)

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