3月5日の米国マーケットサマリー:円は一時1週間ぶり安値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3732   1.3743
ドル/円            102.36   102.21
ユーロ/円          140.56   140.47


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,360.18     -35.70     -.2%
S&P500種           1,873.81      -.10      .0%
ナスダック総合指数    4,357.97      +6.00     +.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .33%        .00
米国債10年物     2.69%       -.01
米国債30年物     3.63%       -.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,340.30    +2.40     +.18%
原油先物         (ドル/バレル)  101.02     -2.31    -2.24%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、円がドルに対し1週間ぶり安値に 下落。ウクライナ危機への対応でロシアと米国の当局者がパリで会談し たことを手掛かりに、安全資産の需要が後退した。

ドルは主要16通貨の過半数に対して下落。民間雇用者の統計で雇用 者の伸びが市場予想を下回り、厳しい寒さの影響で経済が減速している との懸念が強まった。ユーロは対ドルで軟調な展開。欧州中央銀行( ECB)は6日に政策決定会合を開催する。カナダ・ドルは米ドルに対 して上昇。カナダ銀行(中銀)は主要政策金利を据え置き、次の動きに ついては経済情勢次第との認識を示した。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の マネジングディレクター、ブラッド・べクテル氏は「投資家がリスクを 取ろうとする時、円は資金調達通貨としての役割を果たす。逃避への流 れの巻き戻しが見られる」と指摘。「ウクライナ情勢については完全に 膠着(こうちゃく)状態だ。積極的にリスク資産を買う動きが続いてい る」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時54分現在、円はドルに対し前日比0.1% 安の1ドル=102円30銭。一時102円55銭と、2月26日以来の安値を付け た。今月3日には101円20銭と、2月5日以来の高値を付けていた。円 はこの日ユーロに対して0.1%値下がりし、1ユーロ=140円52銭。ユー ロは対ドルでほぼ変わらずの1ユーロ=1.3735ドル。

◎米国株式市場

5日の米国株はほぼ変わらず。投資家はウクライナ危機を見極めて いる。この日発表された米民間雇用者数と非製造業景況指数はいずれも 市場予想を下回った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1ポイント未満下げて1873.09。ダウ工業株30種平均は35.70 ドル(0.2%)下げて16360.18ドルで終えた。

LPLファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、ジェフリ ー・クライントップ氏(ボストン在勤)は、「ウクライナ情勢は市場の レーダーが捉えていることは間違いなく、引き続き主要な手掛かりにな っている」と述べ、「冬の悪天候を理由に投資家は低調な経済統計を素 通りしている。こうした市場の反応はこれから発表される2月の経済統 計の大部分についても言えることだ。つまり株式市場は統計内容が悪け れば無視し、良好であれば買い材料にするだろう」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は小動き。ほぼ1カ月ぶりの小幅な取引レンジとなっ た。民間雇用者数の伸びが予想を下回ったほか、非製造業景況指数が予 想以上に低下し、景気腰折れの思惑が強まった。

米連邦準備制度理事会(FRB)が5日公表した地区連銀経済報告 (ベージュブック)によると、厳しい寒さとなる中、全12地区のうち8 地区が2月に「緩慢ないし緩やかな」成長を報告した。給与明細書作成 代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが発表した給与名簿に 基づく集計調査によると、2月の民間部門雇用者数は前月比13万9000人 増加した。前月は12万7000人増。労働省は7日に2月の雇用統計を発表 する。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、レ イ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は「雇用情勢の弱さの一部は厳冬に よるものだと当局は説明した」と指摘。次回の連邦公開市場委員会 (FOMC)までに「当局は7日の雇用統計をみて、雇用情勢に関して 理解を深めるだろう」と話した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時57分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの2.70%。取引 レンジは3.95ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、2月10日 以降で最小となった。同年債(表面利率2.75%、2024年2月償還)価格 は100 15/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。軟調な米経済指標やロシアとウク ライナの関係緊迫を背景に逃避資産の需要が支えられた。2月の米 ISM非製造業景況指数は4年ぶりの低水準となったほか、ADP民間 部門雇用者数は市場予想を下回った。

アーチャー・フィナンシャル・サービシズのシニア市場ストラテジ スト、アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビ ューで「弱めの米経済指標が引き続き金の支えになるだろう」と指摘。 「ウクライナ情勢も注視されている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.2%高の1オンス=1340.30ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。2カ月ぶりの大幅安となった。 米エネルギー省が発表した原油在庫が7週連続で増加したことが売りを 誘った。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「原油 在庫の増加と製油所の稼働率低下の組み合わせが弱材料となった。製油 所が保守・点検に入り、今後数週間も在庫は増えるはずだ」と指摘し た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比1.88ドル(1.8%)安の1バレル=101.45ドルと、終値としては2 月14日以来の低水準となった。下落率は1月2日以来で最大。

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