NY外為:円が一時1週間ぶり安値-ウクライナ情勢受け

ニューヨーク外国為替市場では、円 がドルに対し1週間ぶり安値に下落。ウクライナ危機への対応でロシア と米国の当局者がパリで会談したことを手掛かりに、安全資産の需要が 後退した。

ドルは主要16通貨の過半数に対して下落。民間雇用者の統計で雇用 者の伸びが市場予想を下回り、厳しい寒さの影響で経済が減速している との懸念が強まった。ユーロは対ドルで軟調な展開。欧州中央銀行( ECB)は6日に政策決定会合を開催する。カナダ・ドルは米ドルに対 して上昇。カナダ銀行(中銀)は主要政策金利を据え置き、次の動きに ついては経済情勢次第との認識を示した。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の マネジングディレクター、ブラッド・べクテル氏は「投資家がリスクを 取ろうとする時、円は資金調達通貨としての役割を果たす。逃避への流 れの巻き戻しが見られる」と指摘。「ウクライナ情勢については完全に 膠着(こうちゃく)状態だ。積極的にリスク資産を買う動きが続いてい る」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円はドルに対し前日比0.1%安の 1ドル=102円30銭。一時102円55銭と、2月26日以来の安値を付けた。 今月3日には101円20銭と、2月5日以来の高値を付けていた。円はこ の日ユーロに対してほぼ変わらずの1ユーロ=140円49銭。ユーロは対 ドルで0.1%安の1ユーロ=1.3733ドル。

レアルは上昇

ブラジル・レアルは主要31通貨全てに対して上昇。ウクライナをめ ぐる緊張の緩和を受け新興市場資産の需要が再び高まった。レアルは対 ドルで1.1%高の1ドル=2.3188レアル。一時2月27日以降で最大の上 げとなった。

カナダ・ドルは2週ぶり高値を付けた。カナダ中銀は政策金利を 1%で据え置いた。据え置きは28会合連続。カナダ・ドルは0.6%高の 1米ドル=1.1029カナダ・ドル。

給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが 発表した給与名簿に基づく集計調査によると、2月の米民間部門雇用者 数は前月比13万9000人増加。ブルームバーグがまとめたエコノミストの 予想中央値は15万5000人の増加だった。前月は12万7000人増と速報値 の17万5000人増から下方修正された。

雇用統計見通し

労働省は7日に2月の雇用統計を発表する。ブルームバーグが実施 したエコノミスト調査では非農業部門の雇用者数は15万人増が見込まれ ている。1月は11万3000人増だった。2月の失業率は前月比変わらず の6.6%と予想されている。これは08年10月以来の低水準。

米供給管理協会(ISM)が発表した2月の非製造業景況指数 は51.6と、前月の54から低下した。これは2010年2月以来の最低水準。 ブルームバーグが実施したエコノミスト調査での全ての予想を下回っ た。

インタラクティブ・ブローカーズのチーフ市場ストラテジスト、ア ンドルー・ウィルキンソン氏は顧客リポートで、投資家は「この冬は寒 さの影響で軟調だったが、春には反動で雇用は増える」と楽観している と指摘した。

原題:Yen Falls to 1-Week Low on Reduced Haven Demand Tied to Ukraine(抜粋)

--取材協力:Neal Armstrong. Editors: Paul Cox, Kenneth Pringle

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