米地区連銀経済報告:景気なお拡大-寒冷な天候で雇用は抑制

米連邦準備制度理事会(FRB)が 5日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、先月は異 例に厳しい寒さとなり、雇用が抑えられたほかサプライチェーンは混乱 し、小売店や自動車販売店への客足も鈍ったが、景気は大半の地域で拡 大した。

ベージュブックでは、全12地区のうち8地区が「活動水準の改善を 報告した。ただ大半のケースで改善の度合いは緩慢ないし緩やかとされ た」と指摘した。一方でニューヨークとフィラデルフィアの両地区は活 動の低下を報告し、「大部分はこれら地域での異例に厳しい天候が原因 だ」と説明した。

その上で、「見通しについては、大半の地区で引き続き楽観的だっ た」と記した。今回の報告は2月24日までに回収した調査結果を基にア トランタ連銀がまとめた。

ベージュブックによれば経済に見られる脆弱(ぜいじゃく)さのほ とんどは天候に起因する。小売売上高については、「厳しい冬の天候で 活動が限定」されたことから大半の地域で「軟化」した。また「多くの 地区で天候は自動車販売の減少要因としても挙げられた」と記された。

厳しい天候の影響

また雪や厳しい寒さが影響し、いくつかの地区では「サプライチェ ーンが混乱し、出荷に遅れが出た」と指摘。製造業では「売り上げと生 産にマイナスの影響があった」とされた。その上で、大半の地区の調査 先は「先行きについて楽観しており、製造業活動は向こう数カ月間に上 向くと見込んでいる」と説明した。

一方でプラス面としては、厳しい冬で「多くのスキー場は恩恵を受 けた」と指摘。また大半の地区は年内のホテル予約について「楽観的な 見通し」を示したと記した。

ベージュブックでは雇用の減速も天候の影響とされた。ボストンや シカゴ、リッチモンドの各地区は「最近の減速の少なくとも一部」は天 候が原因だと報告した。

原題:Fed Saw Growth Even as Harsh Weather Slowed Hiring, Sales (1)(抜粋)

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