英中銀、職員1人を停職に-為替市場操作疑惑は06年既に浮上か

イングランド銀行(英中央銀行) は、職員1人を停職にした。同中銀は、2006年7月の時点で既に為替レ ートの指標が操作されている可能性への懸念が浮上していたことを示す 文書を公表した。

世界の大手銀行のトレーダーらを巻き込んだ市場操作スキャンダル の中核となる慣行を、英中銀の当局者が容認していた疑惑が出ている。 中銀は5日、調査を進めたがこれまでのところ、中銀職員が談合に加わ っていたことを示す証拠は見つかっていないと発表した。

発表文によれば、中銀は「厳密な内部管理プロセスの順守をスタッ フに求めており、プロセス順守状況を調査する間、スタッフ1人を停職 にした」という。対象者の名前は明らかにしていない。「処分について の決定はなされていない」としている。

この日公表されたのは外為合同常設委員会の下にある「チーフ・デ ィーラー・サブグループ」の13年2月会合までの議事録。グループは05 年に、中銀当局者とトレーダーが市場の問題を話し合う場として創設さ れた。

公表された議事録によれば、中銀のチーフディーラー、マーティ ン・マレット氏が主催した06年7月4日の会合で参加者らは「普及して いる指標レート設定時間の前後に、設定と特に関わりのない市場参加者 がレートを操作しようとしている証拠」について協議した。議事録は 「この行動のために『設定過程』は総じてますます懸念含みになってい る」としている。

中銀が先週公表した昨年12月11日の文書によれば、カーニー総裁は 内部文書の「徹底検証」を命じた。電子メールやブルームバーグおよび ロイターのチャットルームの記録、電話の通話記録が徹底的に調査され たが、中銀はこの日の声明で「文書や電子メール、その他の記録の包括 的な検証はこれまでのところ、イングランド銀のスタッフが外為市場の 操作のために談合した証拠の発見につながっていない」とし「中銀はい かなる文脈においても市場操作を容認することはない」と強調した。

中銀は、当局者が「外為市場の操作または操作の試み」に関わった かどうか、そのような活動について認識していたかどうか、また顧客の 機密情報を共有したことがあるかを調査するとしている。調査報告書を まとめるための法務アドバイザーとしてトラバース・スミスを起用した という。

原題:BOE Suspends Employee as Notes Show Currency Concerns From 2006(抜粋)

--取材協力:Emma Charlton、David Goodman. Editors: Heather Smith, Levent Kucukreisoglu

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