石炭の違法採掘、インドネシアの主要炭鉱で深刻化-関係者

インドネシアの南カリマンタン州に ある世界有数のアルトミン炭鉱で、3日ごとに米ニューヨークにあるク ライスラービルの高さとほぼ同じ全長の船舶がいっぱいになるほどの石 炭が盗まれている。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

この違法行為により、既に4年ぶりの安値近辺にある発電用石炭の 国際価格に影響が及んでおり、インドネシアのブミ・リソーシズが運営 するアルトミン炭鉱に出資する英上場企業が法律事務所に調査を依頼す る事態となっている。ブルームバーグに対し違法行為について語った関 係者は詳細が公表されていないことを理由に匿名を希望した。

業界団体の推計によると、インドネシア全域で盗まれた石炭は昨 年、計約60億ドル(約6100億円)相当に上った。関係者によると、アル トミン炭鉱での違法採掘は毎月約200万トンに上る。この量は現在の価 格水準で換算して約1億5000万ドル相当に達し、石炭輸出最大手のグレ ンコア・エクストラータとの契約を迂回(うかい)して売却されている という。

ブミのアルトミン炭鉱は、英金融一族ロスチャイルド家のナサニエ ル・ロスチャイルド氏とインドネシアのバクリ一族との共同事業会社で ある英アジア・リソース・ミネラルズ(ARMS)の主要資産の一つ。 ロスチャイルド氏とバクリ一族との間では対立が続いている。

関係者によると、ARMSはブミの株式の29%を保有し、1月には 法律事務所マクファーレンズに対し、違法採掘の疑いについて調査を依 頼した。

原題:Illegal Coal Trade at Indonesian Mine Said to Widen: Commodities(抜粋)

--取材協力:Fitri Wulandari. Editor: John Viljoen

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