ウクライナの港湾輸送業務はほぼ通常通り-セバストポリ除き

ロシア軍がウクライナ南部クリミア 半島を掌握したもようだが、同国の港湾業務と船舶輸送はほぼ通常通り 維持されている。

穀物や原材料などを運搬する120隻の輸送船を保有するノルウェー の海運会社ウエスタン・バルクによれば、ウクライナの黒海に面した港 湾からの海上輸送は情勢緊迫化の影響をまだ受けていない。港湾運送事 業に携わるガルフ・エージェンシーによると、クリミアのセバストポリ を除けば、ウクライナの港湾業務は正常に行われている。セバストポリ の出入港には「特別の許可」が必要だという。

保険業界の海事リスクを監視する共同戦争委員会(JWC)は3 日、ウクライナ海域の高リスク海域指定を見送った。英ロイズ保険組合 と世界の保険会社の合同機関であるJWCは航行する船舶が損害を受け たり捕捉されるリスクが高まったとして、イラクやベネズエラを高リス ク海域に指定している。

海事情報サービス会社AXSマリンのデータによれば、ウクライナ からエジブトへの農作物・原材料の船舶輸送コストは3日、0.9%下が った。国際貿易機関(WTO)と国連の共同機関、国際貿易センターの 貿易マップによると、エジプトは2012年、ウクライナ産穀物の最大の輸 入国だった。

ボルチック国際海運協議会(BIMCO)の主任海運アナリスト、 ピーター・サンド氏によると、現在は黒海沿岸のロシアとウクライナの 港湾からの穀物輸送が少ない時期。同氏は穀物輸送の最盛期は7-9月 (第3四半期)だと述べた上で、ウクライナの緊張状態が長引き、輸出 が阻害されれば船舶輸送のコストは増加し得ると指摘した。

原題:Ukraine Ports, Shipping Normal as Russia Controls Crimea (1)(抜粋)

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