コマツ:キャタピラー追撃へ、坑内掘り市場に参入-買収も視野

建設・鉱山機械で世界第2位のコマ ツは、新興国市場の成長に伴う中長期的な資源需要を背景に、これまで の露天掘りから地下から直接採掘する坑内掘り市場へ参入する。第1弾 として、1月に発表した米ゼネラル・エレクトリック(GE)と研究開 発を行う合弁会社を立ち上げるのに加え、付加価値の高い製品を提供す るため買収なども視野に入れる。

同社専務執行役員で次世代鉱山機械開発室長の岩田和彦氏が2月25 日、ブルームバーグ・ニュースとの取材で語った。買収や協業の対象候 補として、同社が1996年に買収し、ダンプトラックの無人運行システム の実現に貢献したというモジュラーマイニングシステムズを例に上げ、 「相手先がコマツにはない技術を持ち、双方でシナジーが出せるといっ た場合には、当然買収はありだと思う」と他社との連携に意欲を示し た。

コマツはこれまで、地表から渦を巻くように採掘していく露天掘り の鉱山向けにダンプトラックや超大型油圧ショベルなどを中心に手掛け てきた。今後、資源需要の増加が見込まれる中、採掘コストなどの条件 がよいとされる露天掘りの資源埋蔵量が減少し、鉱山会社が坑内掘りへ 移行するとの見方があることから、製品群の拡大が必要だと判断。鉱山 機械事業は露天掘り関連だけで同社の昨年度の売上高の3割強を占め、 規模はキャタピラーに次ぐ世界第2位。

高度技術に関心

コマツは、通信やセンサーの分野などで高度な技術をもった企業に 関心を示す一方、他社が手掛けたような大型買収で製品群を取り込み、 新しい市場に参入することことについては、シナジーが見込めないとし ている。ブルームバーグ・インダストリーズの(BI)シニア・アナリ ストのカレン・ウベルハート氏によると、米キャタピラーが2011年に鉱 山機械メーカーのビサイラスを88億ドルで買収したのをきっかけに、コ マツも買収に動く可能性があると憶測が広がっていた。

コマツは1月、坑内掘り向けの次世代鉱山機械をGEと共同開発す る合弁会社を4月に立ち上げると発表。コマツの情報通信技術 (ICT)とGEの電力やバッテリーの技術などを組み合わせることに よって、競争力のある製品を開発したい考えだ。

坑内掘りを手掛ける企業は、首位のキャタピラーをはじめ、米ジョ イ・グローバルのほか、欧州のサンドビックやアトラスコプコなど。

岩田氏は、「量を狙ったビジネスを始めるのではなく、お客さんに 価値を与えるということが自分たちで実現できればおのずとビジネスは 広がってくる」と述べた。

--取材協力:. Editors: 中川寛之, 浅井秀樹

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