債券は下落、ウクライナ緊張緩和や入札控えて売り-超長期ゾーン安い

債券相場は下落。ウクライナをめぐ る緊張の緩和で前日の米国債相場が大幅安となったことや、あすに30年 債入札を控えて売りが優勢となった。現物債は超長期債を中心に安い。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比8銭安の145円14銭で取 引を開始し、いったん145円12銭と先月28日以来の水準まで下落。その 後は4銭安まで下げ渋る場面もあったが、引けにかけては下落幅を広 げ、結局は10銭安の145円12銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは同1ベーシスポイント(bp)高い0.61%で開始し、一時0.605%を付 けたが、午後の取引開始後から再び0.61%。5年物の116回債利回りは 横ばいの0.18%で推移した。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは「ウクライナ情勢へ の懸念は最悪の事態は遠のいた感じで、あすに30年債入札を控えて証券 会社中心に持ち高調整売りの動きが出ている」と説明。「3月決算期末 が接近して積極的に動く投資家は少ない」とも話した。

超長期債も軟調。20年物の147回債利回りは1bp高い1.43%で始ま り、午後に入ると1.44%と先週末以来の水準に上昇。いったん1.43%ま で上げ幅を縮めた後、午後2時30分すぎからは1.435%で取引され た。30年物の41回債利回りは1bp高い1.625%で開始し、午後は1.63% に上昇した。

4日の米債相場は大幅安。米10年債利回りは前日比10bp上昇 の2.70%程度と約3カ月ぶりの大幅な上げを記録。プーチン大統領が直 ちにウクライナに派兵する必要はないと発言したことで安全資産への需 要が後退した。一方、米株相場は上昇。5日の東京株式相場は続伸し、 TOPIXは同0.7%高の1212.90で引けた。外国為替市場で円は1ドル =102円台前半で推移した。

日本銀行がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額9000億円) の結果によると、残存期間「1年超3年以下」と「5年超10年以下」の 応札倍率は前回より上昇し、売り圧力が強まっていることが示された。 一方、残存期間「3年超5年以下」は前回より低下した。

財務省は6日午前、30年利付国債(3月発行)の入札を実施する。 表面利率(クーポン)は前回債より0.1ポイント低い1.6%か、横ばい の1.7%となる見込み。発行額は6000億円程度。

30年債入札について、鈴木氏は「20年債と30年債との利回り格差が 拡大しているので心配ないだろう。低調となっても下値で買いたい向き がいる。前回の40年債入札もそこそこ良かった」と指摘した。

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