JPモルガンが債券番付で6年連続首位、手数料収入は減少

バンカーは昨年、債券発行が減少す る中で、ケチャップメーカーや通信会社などの起債で幹事を獲得しよう としのぎを削った。手数料収入の合計は前年比1.7%減少し、189億ドル (約1兆9000億円)にとどまった。

ブルームバーグ・マーケッツ誌がまとめた債券引受業者年間ランキ ングではJPモルガン・チェースが6年連続で首位を維持した。同誌4 月号が報じている。

資産規模で米銀最大手のJPモルガンは2013年の債券引受手数料が 推計13億4000万ドルと、12年比で11%減少した。モルガン・スタンレー は4位に浮上、6年ぶりに上位5位内に入った。2位はバンク・オブ・ アメリカ(BOA)メリルリンチ、3位はシティグループ、5位はドイ ツ銀行。

12年に企業の借り換えブームで恩恵を受けた金融機関にとってビジ ネス環境は昨年、大きく変化した。社債や国債、エージェンシー債の発 行は12年に空前の4兆9800億ドルに膨らんだが、昨年は3.8%減少し4 兆7900億ドルにとどまった。5月に債券の平均利回りが過去最低 の1.5%を付けたにもかかわらずだ。

今年はさらに発行が鈍る可能性がある。シティの米州資本市場組成 共同責任者、リチャード・ゾグヘブ氏によると、米連邦準備制度理事会 (FRB)の金融刺激策が5年目となり、企業の借り入れニーズは弱か った。さらに、量的緩和の縮小に伴い、債券利回りは今後上昇するとバ ンカーは予想している。

信じられないほど魅力的

ブルームバーグのエコノミスト調査によれば、10年物米国債利回り の年末予想は3.36%と、3月4日時点の2.7%を上回る水準が見込まれ ている。

ゾグヘブ氏は「景気が改善し始めていることに加えて量的緩和の縮 小で金利は上昇余地が出てくる。債券市場の流動性の一部が他の市場に 向かうだろう」と予想した。

昨年は債券発行が減少したものの、大型起債が目立った1年でもあ った。ベライゾン・コミュニケーションズは9月に8本立てで総額490 億ドルの起債を実施、社債発行としては過去最大を記録した。同社の起 債で幹事を務めたBOAメリルリンチとバークレイズ、JPモルガン、 モルガン・スタンレーの4社が番付上位6位以内に入った。その5カ月 前にはアップルが170億ドル規模の社債を発行した。

モルガン・スタンレーの世界資本市場共同責任者のラジ・ダンダ氏 は14年の資本市場に明るい材料として、企業の合併・買収(M&A)と レバレッジドバイアウト(LBO)が活発化する可能性を挙げる。

「資本市場は歴史的に見れば依然として信じられないほどの魅力が ある」とダンダ氏は話す。さらに「13年に企業の取締役会よりも市場環 境に自信を強めていたのが投資家だとすれば、今は企業がますます自信 を高めており、戦略的ファイナンスを検討していると思う」と語った。

原題:JPMorgan Repeats as Top Debt Underwriter as Bankers See Fees Dip (抜粋)

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