総合商社の双日が、4月下旬にも日 本版不動産投資信託(Jリート)の東証への上場を計画していることが 明らかになった。運用資産規模は約600億-700億円程度になる見込み。 複数の関係者が明らかにした。

投資対象はオフィスビルや賃貸住宅を予定。市況改善を見込んで2 月のヒューリックリート投資法人に続き、オフィスを運用対象とするリ ートが上場することになる。みずほ証券の並木幹郎アナリストは、「都 心のオフィス市況は改善している。業容拡大で面積を増やす企業が増え ている」と述べ、ビル市況は改善に向かうとみている。

運用会社は双日リートアドバイザーズ(東京都中央区)。双日のほ か、米不動産のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールドのグループ 会社やアジリティ・アセット・アドバイザーズが出資している。双日の 広報担当者はリート上場の件でコメントを控えた。

安倍政権下の大規模金融緩和を背景に、Jリート市場は活性化。不 動産証券化協会調べでは、2013年のリート法人の新規公開(IPO)は 6件(前年は4件)に増え、上場規模(4524億円)は世界金融危機以前 の06年以来の高水準となった。また、東証REIT指数は昨年4月、08 年1月以来の高値を付けた。

もっとも昨年の上場6件のうちオフィスビル系は1件どまりで、多 くは物流・商業施設などが運用対象だった。ビル市場は都心の一部優良 物件に人気が集まっており、東京ビジネス地区の平均賃料はようやく下 げ止まってきた(三鬼商事調べ)。

不動産投資市場では総合商社は大きな一角を占めている。三菱商 事、三井物産、丸紅などもグループ会社でそれぞれJリートを運用して いる。三菱商事とUBSの合弁会社はJリート2法人で約1兆円の不動 産資産を運用している。

--取材協力:佐藤茂 Editors: 持田譲二, 平野和

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