3月4日の米国マーケットサマリー:S&P500種最高値、円下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3737   1.3735
ドル/円            102.25   101.45
ユーロ/円          140.46   139.33


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,395.76     +227.73   +1.4%
S&P500種           1,873.88     +28.15    +1.5%
ナスダック総合指数    4,351.97     +74.67    +1.7%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .33%        +.03
米国債10年物     2.70%       +.10
米国債30年物     3.65%       +.09


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,337.90    -12.40    -.92%
原油先物         (ドル/バレル)  103.30     -1.62    -1.54%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円がドルに対し2週間で最大の下 げ。ロシアのプーチン大統領が、直ちにウクライナに派兵する必要はな いと発言したことで安全資産への需要が後退した。

円は主要16通貨全てに対して値下がり。ロシアのルーブルは上昇。 プーチン大統領はウクライナへの軍事力行使は極端なケースだと説明し た。米国および欧州の同盟国がロシアに対する経済・外交面での圧力を 強める方法を探る中、ケリー米国務長官はウクライナの首都キエフに到 着。スイス・フランは対ユーロで下落した。

みずほフィナンシャルグループの米通貨セールス責任者、ファビア ン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「ロシアが軍事行動の脅威を 後退させつつあり、市場はリスクオンのイベントと捉えている。それが 安全通貨には打撃となった」と指摘。「ロシアはウクライナに対し、当 初は極めて強い姿勢を取った。よって前日はリスクオフの展開となっ た」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時27分現在、円は対ドルで前日比0.7%安 の1ドル=102円19銭。下落率は2月18日以来で最大。前日は101円20銭 と、2月5日以来の高値に上昇していた。円はこの日ユーロに対して は0.8%安の1ユーロ=140円37銭。ユーロは対ドルでほぼ変わらずの1 ユーロ=1.3737ドル。

◎米国株式市場

4日の米国株は上昇。S&P500種株価指数は過去最高値を更新し た。ロシアのプーチン大統領の発言で、ウクライナ危機はすぐに深刻化 することはないとの兆候が示された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種は前日 比1.5%高の1873.91で終了。ダウ工業株30種平均は227.85ドル (1.4%)高の16395.88ドル。

スタイフェル・ニコラスの市場ストラテジスト、ケビン・キャロン 氏は、「非常に短期的なベースで見れば、市場の動きはすべてウクライ ナに関連している」と述べ、「しかし過去2週間は前日を除き、株式は 上昇していた。景気が引き続き拡大するとの見方が買いを集めていた。 相場にとって弱材料の大半は天候要因だった」と続けた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債利回りが約3カ月ぶりの大幅な上昇となっ た。ウクライナ危機が落ち着き始めた兆候を受け、逃避需要が後退し、 ほかの先進国の国債利回りも上昇した。

ロシアが大陸間弾道弾(ICBM)の発射テストを実施したとイン タファクス通信が報じると、国債相場は下げ渋る場面もあった。ロシア のプーチン大統領は直ちにウクライナに派兵する必要はないと発言。ケ リー米国務長官はキエフ入りし、金融支援を表明した。世界的に株高と なる中、ドイツと英国の国債も下落した。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、ウィリアム・ マーシャル氏(ニューヨーク在勤)は「きょうは好材料となるような悪 いニュースがまったくない。前日とほぼ正反対の一日だった」と指摘し た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時5分現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の2.67%と、終値ベースでは昨年11月20日以 来の大幅な上昇となった。同年債(表面利率2.75%、2024年2月償還) 価格は20/32安の100 21/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。17週間ぶりの高値から下げた。ロ シアのプーチン大統領が直ちにウクライナに派兵する必要はないと発言 したことを背景に、逃避需要が減退した。

RJオブライエン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、「状況は やや落ち着いたもようで、それが金を押し下げている」と指摘。「経済 の強さを測るため、米経済指標が引き続き注目されるだろう」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.9%安の1オンス=1337.90ドルで終了。前日は一時1355 ドルと、中心限月としては昨年10月30日以来の高値をつけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。2カ月ぶりの大幅安となった。 ウクライナとロシアの緊張は石油供給の障害につながらないとの見方か ら売りが出た。

ロシアのプーチン大統領は同国が直ちにウクライナ東部に侵攻する 必要性はないと言明した。操業会社によると、ロシア産石油をウクライ ナ経由で欧州に輸送するパイプライン「ドルジババイプライン」は通常 通り稼働している。米国で原油在庫が7週連続で増加するとの見通しも 売り材料。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は、「ウ クライナ情勢はエスカレートしない雲行きになっており、市場参加者は それに反応している。原油市場には大きな脅威ではなく、1日だけの出 来事に終わった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比1.59ドル(1.5%)安の1バレル=103.33ドルで終了した。これは1 月3日以降で最大の下落率。前日は終値としては昨年9月19日以来の高 値を付けていた。

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