米大統領:3.9兆ドルの予算教書を提出、景気拡大目指す

オバマ米大統領は3兆9000億ドル (約400兆円)規模の2015会計年度(14年10月-15年9月)予算教書を 議会に提出した。景気拡大を目指して雇用や教育、職業訓練プログラム への歳出増加を求めており、富裕層および一部企業向け減税措置の縮小 を一部財源に充てることを提案した。

オバマ大統領にとって6度目となる今回の予算教書は11月の中間選 挙を8カ月後に控えて公表された。これによれば、一部世帯や子どもが いない労働者向けの税控除プログラムを強化し、道路や橋などのインフ ラプロジェクトに4年間で約3020億ドルを投じる。一方で武器および研 究向けに割り当てる予算は1年前の予想より250億ドル減額する。

オバマ大統領は4日、ワシントンの小学校を訪問し、「この予算は 単に数字ではなく、われわれの価値観に関わるものである」とし、教育 を一つの道筋とした「雇用創出へのロードマップだ」と発言。議会で合 意された「歳出水準を順守している」とも述べた。

予算教書では今年の財政赤字を5640億ドルと予想し、1年前の予測 を13%下回る。財政赤字は今後3年間に毎年減少し、2018年には4130億 ドルになるが、その後は再び拡大すると予想されている。

財政赤字の対国内総生産(GDP)比率は今年が3.7%で、来年 は3.1%とエコノミストの多くが管理可能と見なす水準に低下する見通 し。オバマ氏が大統領に就任した2009年には9.9%だった。同比率は今 後着実に低下し、2024年には1.6%になると見込まれている。

共和党は拒否

予算教書は大統領の政治的な優先事項を映すもので、11月の中間選 挙での再選を目指す民主党議員の優先項目とおおむね合致する。一方、 これは議会共和党との相違を浮き彫りにしている。共和党はオバマ大統 領の予算教書を拒否し、近く独自の予算を提出する可能性が高い。

ライアン下院予算委員長(共和、ウィスコンシン州)は「この予算 はまじめな文書ではない。これは選挙キャンペーンの冊子だ」とのコメ ントを電子メールで発表した。

原題:Obama Sends Congress $3.9 Trillion Budget to Boost Economy (1)(抜粋)

--取材協力:Kathleen Miller、Jonathan D. Salant. Editors: Steven Komarow, Jodi Schneider

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