米国株:S&P500種最高値、ロシア大統領発言で緊張緩和

4日の米国株は上昇。S&P500種 株価指数は過去最高値を更新した。ロシアのプーチン大統領の発言で、 ウクライナ危機はすぐに深刻化することはないとの兆候が示された。

携帯電話向け半導体最大手のクアルコムは上昇。増配と自社株買い 計画の上方修正が好感された。カジュアル衣料品アバクロンビー&フィ ッチ(アバクロ)も高い。クレディ・スイス・グループによる株式投資 判断の引き上げが材料となった。一方、家電販売のラジオシャックは急 落。売上高がアナリスト予想を下回った。

S&P500種は前日比1.5%高の1873.91で終了。ダウ工業株30種平 均は227.85ドル(1.4%)高の16395.88ドル。

スタイフェル・ニコラスの市場ストラテジスト、ケビン・キャロン 氏は「非常に短期的なベースで見れば、市場の動きはすべてウクライナ に関連している」と述べ、「しかし過去2週間は前日を除き、株式は上 昇していた。景気が引き続き拡大するとの見方が買いを集めていた。相 場にとって弱材料の大半は天候要因だった」と続けた。

前日の株価は下落。世界的な株安に追随した。ウクライナでのロシ ア軍の動向次第で情勢が一段と悪化する恐れがあるとの不安が広がっ た。

ウクライナの動向

ロシア軍がウクライナ南部のクリミア半島を掌握して以降、初めて 公の場で発言したプーチン大統領は、ウクライナのロシア系住民を守る ために武力を行使する権利は譲らなかったものの、現時点で「そのよう な必要性はない」と述べた。ケリー米国務長官はウクライナ暫定政権へ の支援パッケージを携えてキエフを訪れた。

フロスト・インベストメント・アドバイザーズ(サンアントニオ) のトム・ストリングフェロー社長兼最高投資責任者(CIO)は、「前 日の下げとこの日の反発は、神経質になった多くの投資家が自分たちの ロングポジションの理由付けを試みていることを示唆している」と述べ た。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想によると、7日に労働 省が発表する2月の米雇用統計では15万人の雇用増が見込まれている。

2009年3月9日からのS&P500種の強気相場は6年目に突入する 見通しだ。米金融当局が実施した3度にわたる量的緩和の影響で、S& P500種は12年ぶり安値から177%値を戻した。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)はこの日12%低下して14.10。

10指数いずれも上昇

S&P500種の産業別10指数はいずれも上げた。特にヘルスケア関 連株や金融株が上昇した。

クアルコムは3.4%高。同社は四半期配当を20%引き上げ1株当た り42セントにしたほか、自社株買い規模を50億ドル拡大した。

アバクロは6.7%高。クレディ・スイスは同社の株式投資判断を 「ニュートラル」から買いに相当する「アウトパフォーム」に引き上げ た。クレディは、より競争力のある価格戦略と厳しいコスト管理、在庫 管理といった対策が利益を押し上げるだろうと指摘した。

ラジオシャックは17%下落した。同社の10-12月(第4四半期)売 上高はアナリスト予想を下回った。同社は最大1100店舗を閉鎖すること を明らかにした。

原題:S&P 500 Index Rebounds to Record as Putin Comments Ease Tensions(抜粋)

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