中国国家主席が汚職対策強化-影響力拡大と経済効率改善狙う

中国の習近平国家主席が打ち出した 汚職撲滅の方針は、中国現代史における最大級の反汚職キャンペーンに 拡大している。財界人や公務員を取り締まるだけでなく、習主席をここ 数十年で最も強い中国の指導者として位置付けることにも寄与してい る。

全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を5日に控え、習 主席は自らの力が及ばない者はいないというメッセージを送っている。 標的は周永康・元共産党中央政治局常務委員を取り巻く人脈だ。周氏は 国有石油会社や公安部門の責任者も務めていた。

米ハーバード大学ケネディ行政大学院で中国の要人向け研修プログ ラムを統括するアンソニー・サイチ教授は「少なくとも毛沢東時代以後 で最も野心的な汚職対策だ」と指摘。習主席が目指すのは、政府の威信 を損ない、経済成長を危うくしている贈収賄などの腐敗を生む土壌の改 革だ。2月のブルームバーグ調査によると、今年の中国経済は7.5%成 長と、1990年以来の低成長が見込まれている。

経綸国際経済研究院(香港)の次期院長に決まっているウィリア ム・オーバーホルト・ハーバード大学上級研究員は「これまでも人々は 仕事の代償に心付けをもらっていたが、経済効率への影響は取るに足ら ないものだった。初めて汚職が経済効率を損ないかねない規模に達して いる」と語った。

原題:China’s Xi Broadens Graft Crackdown to Boost Influence, Economy(抜粋)

--取材協力:Liza Lin. Editors: Peter Elstrom, Peter Hirschberg

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