ロシア中央銀行は3日、緊急利上げ を実施し、政策金利を1.5ポイント引き上げた。ロシアのウクライナへ の軍投入をめぐる懸念から通貨ルーブルは記録的安値となり、株価指数 は5年で最大の下落となった。

中銀のウェブサイトによれば、1週間物入札レポ金利は7%と従来 の5.5%から引き上げられた。同金利は2012年8月以降据え置かれてい た。中銀は14日に再び政策決定会合を開く。

ロシアはウクライナのクリミア半島を掌握、プーチン大統領は軍事 介入の承認を議会から取り付けた。欧米諸国は制裁を検討しており、ロ シア資産とルーブルの売りは加速するリスクがある。

ソシエテ・ジェネラルの新興市場戦略責任者ベノワ・アンヌ氏(ロ ンドン在勤)は3日のリポートで、「ウクライナ危機の悪化、さらにロ シア軍がクリミア半島に入ったとの報道はリスク資産へのセンチメント に大きな衝撃を与えた」とし、利上げについて「現時点でこれが十分だ とは考えにくい」と指摘した。

モスクワ時間午前11時49分(日本時間午後4時49分)現在、ロシア 株の指標であるMICEX指数は8.9%安と、日中の下げとして5年ぶ りの大きさ。ルーブルは中銀の通貨バスケットに対して過去最低 の42.6466ルーブルとなった。ロシア国債(2027年2月償還)の利回り は62ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の8.98%と12年6 月以来の高水準。

中銀は、利上げ「決定はインフレ抑止と最近の金融市場の高いボラ ティリティ(変動性)に関連した金融安定に対するリスクの抑制が目的 だ」と説明した。

ダンスケ銀行のストラテジスト、ウラジミール・ミクラシェフスキ ー氏(ヘルシンキ在勤)は電子メールで、利上げはルーブル売りに歯止 めをかけないばかりかパニックを悪化させる可能性があるとコメントし た。

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