ジレンマ抱える中国、成長率目標を発表へ-5日から全人代

中国共産党指導部が2014年の経済成 長率の目標設定をめぐりジレンマに直面している。債務リスクや環境破 壊、社会不安を抑制しながらも経済成長を維持するという課題を習近平 国家主席は抱えている。

成長率目標は5日に開幕する全国人民代表大会(全人代、国会に相 当)で発表される。ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査によ ると、昨年と同じ7.5%の目標が掲げられると予想したのは回答者 の63%。目標を7%もしくは、7-7.5%といったレンジに変更される と予想したのは33%だった。

河北省の省都、石家荘や天津、北京はスモッグにあえぎ、債務が前 例のない規模に積み上がり金融の混乱を招きかねない状況にある中で、 中国は是が非でも成長を追求する方針を転換する姿勢を打ち出してい る。習主席は一方で、製造業の冷え込みや不安定な人民元相場、雲南省 昆明での無差別殺傷テロ事件を受け、過度の景気減速は避けたい考え だ。

UBSの香港在勤エコノミスト、汪涛氏は「政府は期待を支え自信 を示すために目標を維持するだろう」と予想。「目標引き下げなら、慎 重姿勢を強めたことになり、政府が『悪影響のない成長』を求めている ことを裏付けることになる」と分析した。

成長率目標を7.5%に定めた場合、輸出が弱く景気に悪影響が及ぶ 状況になれば「与信の栓」を開けざるを得ないと政府が感じる可能性も あると汪氏は説明。昨年の国内総生産(GDP)は7.7%増と、12年と 同じ成長ペースだった。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト30人を対象にまとめた調 査では、14年の政府のインフレ率目標は昨年と同じ3.5%となる見通 し。

原題:China Growth-Target Dilemma Looms as Policy Goals Demand Slowing(抜粋)

--Rachel Butt、Xin Zhou, 取材協力:Cynthia Li、Henry Sanderson、Paul Panckhurst. Editors: Paul Panckhurst, Nerys Avery

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