【個別銘柄】JTが安い、防衛やFリテ堅調、ミクシィ急反落

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は次の通り。

JT(2914):前週末比1.9%安の3170円。ウクライナ南部のクリ ミア自治共和国でのロシアによる軍事的行動を受け、米国や欧州各国が 経済制裁の可能性をロシアに警告、ロシア、ウクライナ両国情勢の緊迫 化でたばこ需要への影響が警戒された。JTの第3四半期決算資料によ ると、昨年12月時点のロシア市場でのシェアは12カ月移動平均 で36.3%。地域別販売数量のCISにはロシアのほか、ウクライナも含 まれる。また、2013年1-12月期のドル・ルーブルの為替レートは1ド ル=31.84ルーブル、きょうの取引では一時36.9ルーブル台となり、ル ーブル安による為替差損の発生懸念もある。

オリンパス(7733):3%安の3425円。14年3月期の連結純損益見 通しをゼロ-40億円の赤字の範囲と、従来計画の130億円の黒字から下 方修正すると前週末に発表した。整形外科・再生医療領域で、骨形成タ ンパク質の開発などに関わるバイオロジクス事業からの撤退を決定、連 結子会社解散に伴う特別損失を計上する見込みになったため。

防衛関連銘柄:防衛機器を手掛ける石川製作所(6208)が4.2%高 の123円、自衛隊向け火器メーカーの豊和工業(6203)が3.2%高の817 円など。ウクライナ情勢の緊迫化が材料視された。石川製の2000年以降 のチャートを見ると、中東、東アジア情勢の緊迫化など地政学リスクの 浮上時に人気化した経緯がある。

ファーストリテイリング(9983):1.2%高の3万5480円。米国の 衣料小売チェーン、Jクルー・グループの買収に向け協議していること が分かり、企業規模の拡大観測が広がった。ブルームバーグ・ニュース による関係者への取材では、交渉は初期段階で、Fリテイリ以外の企業 もJクルーに関心を示しているという。

ミクシィ(2121):14%安の6240円。ソーシャル・ネットワーキン グサービス(SNS)の利用者の一部に対し、外部から不正なログイン があったことが判明したと前週末に発表。会社側では調査の結果、他社 サービスからの流出、不正取得されたアカウント情報流用の可能性が高 いとしている。不正ログインのID数は2月28日午後5時時点で1 万6972件、安全性の管理を懸念する売りに押された。また、前週末に発 表した公募増資についてゴールドマン・サックス証券では、内部留保が 潤沢にあり、8%の希薄化以上に増資の必要性があったという理解を得 るのは難しい可能性もある、と指摘した。

アスクル(2678):8.7%安の3195円。ゴールドマン・サックス証 券は2月28日付で、投資判断を「中立」から「売り」に下げた。カバレ ッジ銘柄の相対比較で下値余地が大きいとし、個人向け通販の「 LOHACO(ロハコ)」事業の収益化も少なくとも5年を要するとみ ており、市場は同事業に対し楽観的と指摘した。

山下医科器械(3022):7.5%安の1551円。過大な売り上げ計上な ど元従業員らによる不正行為をめぐり、独立行政法人の国立病院機構か ら全国管轄施設の指名停止処分を受けた、と前週末に発表。期間は2 月28日から11月27日までの9カ月。また、11月28日から15年8月27日ま での一般競争参加資格の降格処分も受けた。処分対象となる施設の前期 売上高は全体の約1割強といい、今後の業績への影響が懸念された。

大研医器(7775):2.2%高の1793円。国立岡山大学の集中治療部 と共同開発した世界初の体温調節装置システム「クーデックアイクー ル」の製造販売承認を取得した、と前週末に発表。今後は国内300床以 上の大規模病院を中心に症例数を増やし、心肺停止患者の生存率向上な どを立証したいとしており、今後の導入、収益貢献が見込まれた。クー デックは心拍再開前より脳を冷却でき、かき氷を食べたときの頭がキー ンとすることに着目して開発された。

大和小田急建設(1834):8.9%高の282円。14年3月期の営業利益 見通しを5億8000万円から前期比3.4倍の12億円に上方修正する、と前 週末に発表。売上高は想定を5%ほど下回るが、手持ち工事の利益率が 改善、販売用不動産の販売額が計画比上振れることも寄与する。期末配 当も1株7円と従来計画、前期の5円から上積みを計画。

クボテック(7709):5.7%安の247円。14年3月期の連結営業損益 見通しを3億円の赤字と、従来の5000万円の黒字から下方修正すると前 週末に発表。前期は6億3800万円の赤字。大型液晶パネルの需要が低 迷、受注の計画下振れや客先都合による販売時期のずれなどが響いた。

新光商事(8141):2.9%高の959円。14年3月期の連結営業利益見 通しを32億円から37億円に上方修正する、と前週末に発表。需要回復、 円安効果などが寄与し、前期比減益率は19%から6.5%に縮小するもよ う。同社は半導体商社。また、1株15円としていた期末配当を25円に増 額、年間でも40円と従来計画、前期30円からの増配を見込む。

ワッツ(2735):16%高の909円。7日付で東証2部から第1部に 上場市場が変更される、と前週末に発表。今後のTOPIX組み入れに 伴うファンド資金の流入など、投資家層の広がりが見込まれた。

ジーテクト(5970):3.6%高の2719円。3月末株主を対象に1株 を2株に分割する、と前週末に発表。また、14年3月期末配当を1株18 円から22円に増額、年間で40円と前期34円からの増配を見込む。流動性 向上への期待、株主還元姿勢を評価する買いが入った。

SPK(7466):3.6%高の1888円。15年3月期の年間配当を1 株59円と、今期予想から2円増やす見通しと1日付の日本経済新聞朝刊 が報道。来期増配すれば17年連続という。同社は自動車部品の専門商 社。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE