きょうの国内市況(2月28日):株式、債券、為替市場

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●日本株は内需主導で3日続落、円高と春先景気を警戒-人民元急落も

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東京株式相場は3日続落。ウクライナ情勢や中国の人民元急落など を背景に、為替市場でリスク回避の円高が進み、今後の日本経済に与え る影響が警戒された。足元の国内経済統計は好調さを確認したが、消費 税増税前の駆け込み需要の影響も大きく、春先の反動が懸念された。

業種別では銀行や小売、不動産、パルプ・紙など内需株が下げ、自 動車株も安い。TOPIXの終値は前日比5.69ポイント(0.5%)安 の1211.66、日経平均株価は82円4銭(0.6%)安の1万4841円7銭。

富国生命保険の山田一郎株式部長は、「毎日のようにエマージング 諸国に振り回されている」と指摘。きょうは人民元安を見た市場参加者 が午後からリスクオフの姿勢を強め、「為替市場で消去法的に円が買わ れてしまったことも、日本株にとってマイナス材料」と言う。

東証1部33業種は紙パ、銀行、小売、倉庫・運輸、不動産、鉄鋼、 証券・商品先物取引、石油・石炭製品、情報・通信、輸送用機器など27 業種が下落。内需関連が多く、輸送用機器は消費税率引き上げ後の自動 車販売への懸念もある。売買代金上位ではソフトバンク、トヨタ自動 車、三井住友フィナンシャルグループ、ホンダ、パナソニック、JT、 NEC、住友不動産、セブン&アイ・ホールディングスなどが安い。

精密機器や鉱業、保険、医薬品など6業種は上昇。個別ではソニー やKDDI、16期ぶりに復配する三菱自動車が上昇。コマツ、デンソ ー、LIXILグループも上げ、ドイツ証券が新規に投資判断を「買 い」とした三菱電機も堅調だった。

東証1部の売買高は23億2834万株、売買代金は2兆2480億円。下落 銘柄数は1174、上昇は487。

●債券先物は反発、円高・株安や海外勢の短期債買い-超長期債も戻す

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債券先物相場は反発。外国為替市場での円高基調や株式相場の続落 に加え、海外投資家からの短期債などへの買いが支えになったとの見方 が出ていた。軟調に推移していた超長期債にも買いが入って午後の取引 終盤には戻している。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比7銭高の145円22銭で開 始し、いったんは145円24銭まで上昇した。その後は水準を切り下げ、 午前10時すぎには145円07銭まで下落。午後に入ると横ばい圏でもみ合 いとなり、結局は2銭高の145円17銭で引けた。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、 「20年より短い年限は小じっかり。海外投資家から短期債に買いが入っ ていることが波及している感じ。円高気味で推移しており、円資産が選 好されている」と話した。一方、「長い年限は日銀買いオペ減額の後遺 症を引きずって軟調。40年債入札の翌日で、40年債や30年債の在庫処分 に時間がかかっている」と説明した。

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額6400億円)の結 によると、残存期間「1年超3年以下」、「3年超5年以下」、「変利 付債」の3本とも応札倍率が前回より上昇した。

●円全面高、中国懸念やウクライナ緊迫でリスク回避

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東京外国為替市場では円が主要16通貨に対して全面高となった。中 国経済やウクライナ情勢をめぐる不透明感を背景に円買い圧力がかかっ た。

午後3時52分現在のドル・円相場は1ドル=101円81銭付近。円は 朝方に102円20銭を付けた後にじりじりと水準を切り上げ、午前の取引 で102円ちょうどを突破。午後には上げ幅を拡大し、一時は101円56銭 と17日以来の円高値を付けた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラ テジストは、リスク回避の動きを背景に「日本株売り、円買い」の展開 になったとしている。ウクライナ情勢などを中心に「週末の地政学的リ スク」が意識されたほか、中国では来週に全国人民代表大会(全人代、 国会に相当)を控えており、「何が出てくるかよくわからないというこ とで、全般的に手じまい売りが出やすい」と説明した。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は上海 市場で一時0.85%安となり、10カ月ぶり安値の1ドル=6.1808元を付け た。下落率は2007年にさかのぼるCFETSのデータで最大。

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