金の値決め、銀行が10年間にわたり操作していた可能性-研究

鉱山会社や宝飾業者、中央銀行が指 標として利用するロンドンでの銀行による金の値決めが約10年間にわた って操作されていた可能性があると、研究者らが指摘した。

ニューヨーク大学スターン経営大学院のローザ・アブランテスメッ ツ教授と米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスのマネ ジングディレクター、アルバート・メッツ氏は研究報告の草稿で、金の 大手ディーラーのうち5社が非公開の電話会議で金価格を設定する午後 3時前後の異常な取引パターンが共謀行動を示唆しており、調査される べきだとの見解を示した。

草稿は「指標の構造が共謀と操作につながることは明らかであり、 経験的データは価格が人為的に設定されていることと整合している」と 指摘。「参加者間の協力があった可能性が高い」としている。草稿はま だ出版向けに提出されていない。

報告書は、約100年間続いている金の値決めに参加する英バークレ イズ、ドイツ銀行、カナダのノバスコシア銀行、英HSBCホールディ ングス、フランスのソシエテ・ジェネラルの5行が、価格操作のために 積極的に協力していた可能性を初めて示唆した。これにより、価格算定 方法を見直すよう各行への圧力も強まりそうだ。既に金利や為替の指標 の操作に関する調査を進めている各国の当局は、20兆ドル(約2000兆 円)規模の金市場での不正行為の可能性についても調査している。

原題:London Gold Fix Study Shows Signs of Decade of Bank Manipulation(抜粋)

--取材協力:Suzi Ring. Editors: Edward Evans, Heather Smith

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