中国成長率は3%に落ち込む恐れも、補助金削減でコスト上昇

中国の電気自動車(EV)メーカー の比亜迪(BYD)は米国での発売を来年に控えて悪いニュースに直面 する可能性がある。政府補助金の削減計画や金利規制の段階的廃止が BYDなど中国企業数千社のコスト上昇につながる恐れがあるからだ。

賃金上昇に対応して製造業者が低コスト国へのシフトを迫られるよ うになってから10年足らず。中国の習近平国家主席は1980年代に当時の 最高指導者、鄧小平氏の下で始まった補助金体系を解体する準備を進め ている。これが実施されれば、年平均成長率は2010年の10%から22年ま でには3%に落ち込む可能性があり、資本や土地、水のコスト上昇やエ ネルギー価格の変動につながり、負債を抱える国営企業を押しつぶしか ねない。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の13年9 月のリポートによると、負債比率の高い企業には電力会社の華能国際電 力や海運の中海発展などがある。仏ソシエテ・ジェネラルによれば、中 国の鉄鋼メーカーの最大半数が閉鎖を余儀なくされる可能性があり、売 り上げのほぼ100%を中国に依存する豪フォーテスキュー・メタルズ・ グループなどの鉄鉱石生産者も減益に見舞われると想定される。

元シティグループのアジア担当チーフエコノミストで北京大学の国 家発展研究院の黄益平副院長らがまとめた10年の研究結果によると、産 業への補助金総額は国内総生産(GDP)の約1割に相当した。

米ウエストバージニア大学のウシャ・ヘーリー教授の分析では、鉄 鋼やガラス、製紙、自動車部品、ソーラー、食品加工の各産業への直 接・間接的な補助金はこらら産業の工業生産の3割を超える可能性があ る。無利子や低利の融資のほか、電力や石油などの補助を含むこうした 支援がなければ、「大半の企業」が生き残れない恐れがあるという。同 教授は事業費の増加で中国経済の成長率が向こう3年間に一時3%に落 ち込むことも考えられるとしている。

原題:China Ending Its Subsidies Prompting Forecasts for Slower Growth(抜粋)

--Kevin Hamlin, 取材協力:Feiwen Rong、Xiaoqing Pi、Xin Zhou、David Stringer、Benjamin Haas、Jasmine Wang. Editors: Anne Swardson, Paul Panckhurst

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