米国株:上昇、FRB議長証言で-S&P500種は最高値更新

米株式相場は上昇。S&P500種株 価指数は過去最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)のイ エレン議長が、景気が軟化した場合は、金融当局は債券購入ペースを徐 々に減速させる現行戦略(テーパリング)を変更する可能性があるとの 認識を示したことが手掛かり。

S&P500種の業種別10指数では通信株が最も上昇。JPモルガ ン・チェースがベライゾン・コミュニケーションズを「フォーカスリス ト(買い推奨リスト)」に加えたことが材料視された。百貨店のJCペ ニーは25%高と急伸。通期売上高の増加および利幅拡大を予想したこと に反応した。シアーズ・ホールディングスも高い。第4四半期決算で赤 字幅が縮小した。

S&P500種株価指数は前日比0.5%高の1854.29。ダウ工業株30種 平均は74.24ドル(0.5%)上げて16272.65ドル。

ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「イ エレン議長は、景気が大きく減速した場合は当局がテーパリング計画の 減速を検討すると説明した」とし、「前回議会で語った時よりもアクセ ルを緩めることに前向きなようだ」と続けた。

S&P500種は過去最高値で終了。前日までの3日間、前回の終値 ベースでの最高値を日中に上回るものの、取引終了まで維持できないと いうパターンが続いていた。

イエレン議長の証言

イエレン議長はこの日、上院銀行委員会で証言し、資産購入の縮小 を継続する可能性が高いと述べた上で、最近の経済の弱さが一時的であ るのかどうかを見極めるために金融政策当局者は経済統計を注視してい ると続けた。S&P500種は3日に付けた安値から6.5%上昇。住宅市場 や雇用関連の統計が軟調だったものの、市場ではこの冬の厳しい寒さで 説明がつくとの見方が広がった。

この日発表された1月の製造業耐久財受注額は前月比1%減。ブル ームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は1.7%減に比べ下落率 は小幅だった。一方で先週の米新規失業保険申請件数は前週比で増加。 増加幅は市場予想を上回った。

この日は欧州株式相場が下落。ウクライナの政変後、同国南部のク リミアで緊張が高まったことが嫌気された。

RBCグローバル・アセット・マネジメントの米株トレーディング 責任者、ライアン・ラーソン氏(シカゴ在勤)は「ウクライナ情勢の展 開と、S&P500種が1840-1850の水準を上抜けられるかがきょうの注 目点だった」と指摘。「失業保険申請の統計は、地政学的要素とテクニ カル水準の影で目立たなくなっている」と述べた。

通信株が高い

S&P500種の業種別10指数では通信株が1.7%高と最大の上げ。ベ ライゾンは2.5%高の47.50ドルとなった。JPモルガンはベライゾン株 について、向こう6-12カ月に57ドルに達する可能性があると指摘し た。

JCペニーは25%高の7.47ドル。同社の26日発表によると、今年は 既存店売上高の増加率が%表示で1桁台半ば、粗利益については「大 幅」に改善する見通し。マイク・ウルマン最高経営責任者(CEO)は 経営再建が年内に完了するとの見方を示した。

シアーズは6.5%高の43.01ドル。

原題:S&P 500 Rises to Record After Yellen Speech as Phone Shares Gain(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan. Editors: Jeff Sutherland, Srinivasan Sivabalan

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