欧州債:軒並み上昇、ECBへの期待とウクライナめぐる緊張で

27日の欧州債市場では、ユーロ参加 国の国債が軒並み上昇。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和の可能 性で域内債務危機の記憶が取り除かれつつあるほか、ウクライナ南部の クリミアで高まる緊張から安全資産として中核国の債券を求める動きが 強まった。

このためドイツやフランスといった中核国のほか、債務危機時にユ ーロ圏離脱の瀬戸際に立たされたギリシャなど周辺国の国債まで幅広く 値上がり。ポルトガルもこの日に国債を買い戻し、救済プログラム脱却 に一歩近づいた。イタリアが実施した5年債入札では、落札利回りが過 去最低となった。

SEBの債券調査責任者、ユッシ・ヒルヤネン氏は「欧州の非中核 国の債券市場が再び、有望な代替投資先として注目され始めている」と 指摘。周辺国債の中核国債に対する利回り上乗せ幅が縮小する傾向が ECBの追加行動によって保たれる可能性があると付け加えた。

ロンドン時間午後4時42分現在、ドイツ10年債利回りは前日比6ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.56%。一時 は1.546%と、昨年7月24日以来の低水準まで下げた。同国債(表面利 率1.75%、2024年2月償還)の価格は0.505上げて101.72。

イタリア10年債利回りは7bp低下の3.47%。06年1月以来の低水 準となる3.46%を付ける場面もあった。同年限のポルトガル国債の利回 りは4bp低下の4.81%。一時は10年6月以来の低水準となる4.78%に なった。

イタリアが実施した30億ユーロ相当の5年債入札では、平均落札利 回りが2.14%と過去最低。ポルトガルは今年と来年に償還を迎える債 券13億2000万ユーロ相当を買い戻した。

ロシアの戦闘機が警戒態勢に入ったと伝えられるなど、ウクライナ 情勢の緊迫化を受けた安全資産需要で、英国債相場も上昇。10年債利回 りは5週間ぶり大幅低下となった。同利回りは5bp低下の2.67%と、 1月23日以降で最大の低下。同国債(表面利率2.25%、2023年9月償 還)価格は0.445上げ96.485。

原題:European Bonds Surge as ECB Stimulus Confines Crisis to Memory(抜粋) U.K. Bond Yields Drop Most in Five Weeks on Tensions in Ukraine (抜粋)

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