マンUにダブルピンチ-成績不振は収入減らし契約金押し上げ

イングランドの名門サッカーチー ム、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)には財務悪化の要因が2 つある。一つはさえない成績、もう一つは高い人件費だ。

ギリシャのオリンピアコスに0対2で敗れた借りを返さなければ、 マンUは今年の欧州チャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント から脱落してしまう。イングランドのプレミアリーグでは上位4チーム 入りに11ポイント足りず、これに入れなければ来シーズンのCL出場権 が得られない。イングランド代表チームのストライカー、ウェイン・ル ーニーの契約金は8500万ポンド(約144億円)と報じられており、人件 費は膨らむばかりだ。

CL優勝3回のマンUが出場権を得られなければ、19年ぶりの事態 となり、商業収入と株価に響くことは必至だ。

英コベントリー大学でスポーツ事業戦略を教えるサイモン・チャド ウィック教授は電子メールで、CL優勝なら収入を「1億ポンド押し上 げる可能性」があり、「そこそこの成績でも5000万ポンド以上の追加収 入を生むことが可能だろう」と指摘した。

昨年は16強での敗退で、欧州サッカー連盟(UEFA)から3000万 ポンド前後を受け取った。このほかチケットとグッズ販売、スポンサー 契約などで収入が得られる。

CL出場権をめぐる不安は、別の意味でも財務の重しになる。英紙 ガーディアンによれば、ルーニーが更新した2019年までの契約では週給 が25万ポンドから30万ポンドに引き上げられた。

マンUで以前働いていたコンサルタントのカルステン・トード氏は インタビューで、「来年のCLに出られそうもなく、チームにつなぎ留 めるためにルーニーの給料を上げざるを得なかったのだろう」と話し た。

レーモンド・ジェームズ・アンド・アソシエーツの株式アナリス ト、ジョゼフ・ホボーカ氏は14日、選手の契約金上昇を理由の一つにマ ンU株の投資判断を「市場平均並み」とし、それまでの「市場平均以 上」から引き下げた。

原題:Manchester Utd.’s Slump Gives Glazers Rooney-Style Wage Pressure(抜粋)

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