ドルが対ユーロで2週間ぶり高値圏、FRB議長証言や欧州指標見極め

東京外国為替市場ではドルが対ユー ロで前日に引き続き約2週間ぶり高値圏で推移した。強めの米経済指標 などを手掛かりにドルが買われた海外の流れが相場を支えた。イエレン 米連邦準備制度理事会(FRB)議長の証言やユーロ圏の経済指標を見 極めようとの雰囲気が広がった。

午後3時47分現在のユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.3691ドル前後 で推移。前日の海外市場では1.3760ドル付近までユーロが買われる場面 も見られたが、ロシアがウクライナの近くで軍事演習を準備していると の報道や1月の米新築住宅販売件数の上振れなどをきっかけにユーロ売 り・ドル買いが強まり、一時1.3662ドルと13日以来のユーロ安・ドル高 水準を付けた。

みずほ銀行国際為替部の唐鎌大輔マーケット・エコノミストは、イ エレン議長の証言について「この前証言があったばかりで、そこから大 きく逸脱することをいうはずがない」と指摘。その上で、「米国で悪い 数字が出ても基本的には天候要因として割り切られてしまう中で、米国 の悪さに目がいかない時間帯が続くだろう。金融政策の正常化の方にみ んなベットしているということはドルの堅調さにつながる」と話した。

ドル・円相場は1ドル=102円台前半でのもみ合いが続き、同時刻 現在は102円37銭前後となっている。唐鎌氏は、「ここ1カ月、市場の 目はドル・円からそれている」と指摘。「下に行けば拾いたい人がたく さんいるのが、それは上に行くということと同じ意味ではない。決定的 に米雇用統計がすごい良いといったことがないと、ドライバーがない」 と語った。

イエレン議長証言、ユーロ圏指標

イエレンFRB議長は11日の下院金融サービス委員会での証言で、 量的緩和の縮小に耐えられるほど経済は力強いとの認識を示した上で、 経済の「見通しが著しく変化した場合」のみ、政策当局は債券購入の縮 小ペースを減速させると説明した。議長は27日、上院銀行委員会で証言 する。

三井住友信託銀行の海崎康宏ニューヨークマーケットビジネスユニ ットマーケットメイクチーム長(ニューヨーク在勤)は、イエレン議長 の証言では、「最近の経済指標の下振れに対する言及があるのかどう か、その辺りがポイントになってくる」としながらも、大きなサプライ ズはないとの見方を示していた。

一方、欧州時間にはドイツの2月の消費者物価指数やユーロ圏の1 月のマネーサプライなどが発表されるほか、ドラギ欧州中央銀行 (ECB)総裁の講演が予定されている。あすにはユーロ圏の2月の消 費者物価指数と失業率が発表される予定。

みずほ銀の唐鎌氏は、こうした指標が「来週のECB会合に向けて 決定打になる」と予想。弱めの数字が出れば「0.15ポイントの利下げが 濃厚」になるとし、目先はユーロは売られやすくなるとみている。

ユーロ・円相場は海外時間に1ユーロ=140円台後半から一時139 円65銭と20日以来の水準までユーロ売り・円買いが進行。その後140円 台前半まで値を戻したが、この日の東京市場では一時140円ちょうどを 割り込むなど、ユーロの上値の重い展開が続いた。

--取材協力:大塚美佳. Editors: , 山中英典

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