債券先物は下落、超長期ゾーンの売りが重し-2年入札は市場予想通り

債券市場では先物相場が下落した。 日本銀行の買い入れオペ減額を背景にした需給悪化懸念で超長期債が売 られたことが重しとなった。一方、きょう実施された2年債入札では最 低落札価格が市場予想通りだった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比4銭高の145円22銭で開 始し、直後に145円24銭まで上昇した。その後は水準を切り下げ、終了 前には145円12銭まで下落。結局は3銭安の145円15銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)低い0.58%で開始。その後は0.58 -0.585%で推移した。5年物の116回債利回りは0.5bp低い0.18%。20 年物の147回債利回りは0.5bp高い1.455%まで上昇し、午後3時前から は1.45%。30年物の41回債利回りは一時1.5bp高い1.65%を付けた 後、1.645%。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、超長期 債について、前日の日銀買いオペで10年超のゾーンが減額された影響で 重たい展開だと説明。「月1000億円の減額となり、超長期債の需要に対 する影響が意識されている」と言う。

日銀は26日に実施した長期国債買い入れオペで、残存期間「10年 超」の購入額を1800億円と、これまでの2000億円から200億円減らし た。

バークレイズ証券の丹治倫敦債券ストラテジストは、「10年超の国 債買いオペ減額の影響は今後じわじわと出てくるだろう。期末の需要が 一巡した4月以降は30年債の増発を控えている」と指摘した。

2年債入札、テール縮小

財務省がこの日実施した表面利率(クーポン)0.1%の2年利付国 債(338回債、3月発行)の入札結果によると、最低落札価格は100円5 銭と事前予想と一致。小さければ好調とされるテール(最低と平均落札 価格の差)は2厘と前回の3厘から縮小。投資家需要の強弱を示す応札 倍率は5.15倍と前回の7.17倍から低下した。

2年債入札について、JPモルガン証の山脇氏は、「結果はまあま あだった。短い年限の需給はしっかりしている」と述べた。

同省が午後3時15分に発表した2年利付国債の第2非価格競争入札 で落札額は956億円だった。同入札は国債市場特別参加者(プライマリ ーディーラー)を対象に一定の範囲内で追加購入することができる。

この日の国内株式相場は続落。TOPIXは前日比0.7%安 の1217.35で引けた。外国為替市場で円は1ドル=102円台前半で推移し た。一方、26日の米国債相場は上昇。米10年債利回りは前日比4bp低下 の2.67%程度。同日実施の5年債入札(350億ドル)が順調だったこと などが買い材料となった。一時は2.66%と7日以来の低水準を付けた。

--取材協力:船曳三郎 Editors: 山中英典, 崎浜秀磨

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