米国株:横ばい、S&P500は終値ベースの高値超え維持できず

米株式相場はほぼ変わらず。S& P500種株価指数は前日までの2日間と同様、一時終値ベースでの過去 最高値を上回ったが、その水準を維持できなかった。

チェサピーク・エナジーが安い。決算で利益が市場予想に届かなか った。太陽光発電パネルメーカーのファースト・ソーラーは大幅安。減 益決算が嫌気された。自社株買いを発表したホームセンターのロウズと カジュアル衣料品アバクロンビー&フィッチ(アバクロ)は上昇した。 ディスカウント小売りのターゲットも高い。利益がアナリスト予想を上 回った。S&Pの住宅建設株も上昇。レナーやパルトグループが買い進 まれた。

S&P500種株価指数は前日比ほぼ横ばいの1845.16。ダウ工業株30 種平均は18.75ドル(0.1%)上昇の16198.41ドル。

ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング担当マネ ジングディレクターのマイケル・ジェームズ氏は「短期的に見て市場は 少々疲れ気味だ」と指摘。「最高値をなかなか更新できないという問題 はある。だがそれは一時的なものだろう。この水準から大きく下振れる とはみていない。ファンダメンタルズ面ではなく、心理的な面が影響し ているためだ」と述べた。

日中は上昇

S&P500種は一時0.4%高まで上昇。新築住宅販売が予想外に増加 したことや小売株の値上がりが背景にある。一時、1月15日に付けた終 値ベースでの最高値1848.38を上回った。今週に入ってから、日中にこ の水準を上回るものの、取引終了まで維持できないというパターンが続 いている。日中ベースでの最高値は2月24日に付けた1858.71。

S&P500種は今月3日の安値から5.9%上昇。住宅市場や雇用関連 の統計が軟調だったものの、市場ではこの冬の厳しい寒さで説明がつく との見方が広がった。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長 は今月、米経済は十分に力強く、刺激策の縮小に耐えられるとの認識を 示した。また経済の「見通しが著しく変化した場合」のみ、政策当局は 債券購入の縮小ペースを減速させると説明した。イエレン議長は27日に 上院で金融政策について証言する。

金融当局による3回の刺激策が寄与し、S&P500種は09年に付け た12年ぶり安値から173%上昇している。

相場押し上げる材料

ボストン・アドバイザーズのファンドマネジャー、ジェームズ・ガ ウル氏は「反発局面を経て、過去最高値水準に戻ってきた」とし、「1 カ月前と状況は何も変わっていない。株価を押し上げるための材料は何 だろう。決算期はほぼ終わった。相場を押し上げるニュースが必要だ」 と続けた。

ブルームバーグのデータによれば、S&P500種構成銘柄のうち、 今回の決算発表シーズンでこれまでに471社が決算を発表。このうち、 約70%で利益がアナリスト予想を上回った。

米商務省が発表した1月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、 年率換算)は前月比9.6%増の46万8000戸だった。これは2008年7月以 来の高水準。

S&P500種では業種別10指数のうち6指数が下落。エネルギー株 や公益株が特に下げた。

ファースト・ソーラーは9.1%安の52.74ドル。同社の第4四半期純 利益は6530万ドルと、前年同期の1億5420万ドルから減少した。チェサ ピーク・エナジーは4.9%安の25.61ドル。

ロウズは5.4%高の50.72ドル。同社は50億ドル相当の自社株買い計 画を発表した。

アバクロは11%高の40.04ドル。同社の第4四半期決算は利益がア ナリスト予想を上回った。また今四半期に1億5000万ドル相当の自社株 買いを実施すると発表した。

S&Pスーパーコンポジット住宅建設指数では、構成する11銘柄全 てが上昇した。レナーは3.6%高の43.78ドル。パルトグループは2.8% 上昇し21.25ドル。

原題:S&P 500 Little Changed After Gauge Fails to Hold Above Record(抜粋)

--取材協力:Inyoung Hwang. Editors: Jeff Sutherland, Jeremy Herron

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