米国債:上昇、5年債入札で好調な需要-景気減速を懸念

26日の米国債は続伸。午後に実施さ れた5年債の入札(350億ドル)では過去の平均を上回る需要があっ た。悪天候が影響していると考えられている経済統計は根本的な景気の 弱さも反映しているとの懸念が広がった。

入札結果によると、投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.98倍 と、2012年9月以来の最高だった。27日発表される1月の耐久財受注は 前月比での減少が予想されている。1月の小売売上高と2月の消費者信 頼感指数はいずれも前月から落ち込んだ。27日はイエレン連邦準備制度 理事会(FRB)議長の議会証言がある。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、レ イ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は、「入札は素晴らしい結果だっ た」と述べ、「低い利回りが続くだろう。相場は統計次第だ。次々に予 想を下回る統計が発表されている。景気動向を見極める必要があるだろ う」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、既発5年債利回りは前日比4ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の1.48%。同年債(表面利率1.5%、2019年1 月償還)価格は5/32上昇の100 1/8。

10年債利回りは4bp下げて2.67%。30年債利回りは3bp下げ て3.62%と、今月7日以来の最低だった。

入札結果

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める割合 は50.7%。過去10回の平均値は44.6%。プライマリーディーラー(政府 証券公認ディーラー)以外の直接入札者の比率は9.2%。過去10回の平 均は11.9%となっている。

最高落札利回りは1.53%で、昨年11月以来の最低だった。入札直前 の市場予想は1.539%だった。

この日の2年物変動利付債(FRN)入札(発行額130億ドル、銘 柄統合)の最終応募者利回りは0.064%だった。投資家の需要を測る指 標の応札倍率は5.29倍と、前回1月の5.67倍を下回った。

米財務省は27日、7年債の入札(290億ドル)を実施する。

新築住宅販売、耐久財受注

米商務省が発表した1月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、 年率換算)は前月比9.6%増の46万8000戸。これは08年7月以来の高水 準。

1月の米耐久財受注は前月比で1.7%減が予想されている。米民間 調査機関のコンファレンス・ボードが前日発表した2月の消費者信頼感 指数は78.1と、前月の79.4から低下した。また、小売売上高は1月に前 月比で0.4%減少した。

10年債利回りは過去2週間、2.66-2.78%の12bpのレンジ内で推 移している。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの金利ストラテジ スト、シャイアム・ラジャン氏(ニューヨーク在勤)は、「天候やそれ が経済統計に及ぼす影響が不透明なために、利回りは狭いレンジ内で推 移している」と述べた。

原題:Treasuries Gain as U.S. Sells Five-Year Notes to Strong Demand(抜粋)

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