ウクライナ:低いデフォルト懸念、国債急落せず-救済を確信

ロシアはウクライナがデフォルト (債務不履行)に陥る可能性が高いとみている。米格付け会社スタンダ ード・アンド・プアーズ(S&P)もそれが現実となり得ると考えてい る。ウクライナの大統領代行でさえ、今の現状を「デフォルト前の状 況」と話している。だが、ウクライナ国債保有者は同じ懸念を抱いてい ない。

2014年6月償還のドル建てウクライナ債(表面利率7.95%)は価格 が額面1ドルに対して92.8セント、2023年償還の国債は85.8セントだ。 これに対してアルゼンチンが01年に過去最大となる950億ドルのデフォ ルトに陥った直前の国債価格は25セント程度で推移していた。

ウクライナから資本が大量に流出し、同国の外貨準備は150億ドル と、8年ぶりの低水準に落ち込んだにもかかわらず、投資家はウクライ ナが必要な海外支援を受けられると見込んでいる。欧州連合(EU)と 国際通貨基金(IMF)は救済策を提供する用意があることを示唆して いる。これに対してロシアは親ロシアのヤヌコビッチ前大統領の解任を 受けて150億ドルの救済支援を撤回する構えを見せている。

USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア債券ストラテジス ト、ダン・ヘックマン氏は「本当にデフォルト寸前であれば、国債価格 は一段と下げるだろう」と指摘。「EUと米国の両方が非常に強力な声 明を発表しており、短期的なリスクは欧米の救済表明で小さくなってい る」と続けた。

原題:Ukraine Default Cassandras Disregarded as Bonds Top 90 Cents (2)(抜粋)

--取材協力:Nathan Gill、Lyubov Pronina、Balazs Penz、Maria Levitov、Sandrine Rastello、Katia Porzecanski. Editors: David Papadopoulos, Tal Barak Harif

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