ウクライナのフリブナ過去最低更新、中銀が変動相場制に転換

ウクライナの通貨フリブナは26日、 1ドル=10フリブナの水準を初めて下抜け、最安値を更新した。外貨準 備が目減りする中で中央銀行は通貨防衛を放棄したことを明らかにし た。国民は銀行から預金を引き出している。

ブルームバーグのデータによれば、フリブナはキエフ時間午後3 時49分現在、6.5%安の1ドル=10.40フリブナ。年初来の下落率は21% と、ブルームバーグがモニターする175通貨の中で最大。米経済専門局 のCNBCは、ウクライナが変動相場制を採用したと報じた。中銀の国 際問題担当ディレクター、セルギー・クルグリク氏を引用した。

当局はフリブナの公定レートを今月6日以降15%切り下げている。 中銀は7日に資本規制を導入し、2012年7月以来で初の通貨切り下げを 実施した。クビフ中銀総裁が25日のインタビューで述べたところによる と、フリブナ買い支えによって外貨準備は8年ぶり低水準の150億ドル (約1兆5360億円)程度に落ち込んでいる。同総裁は24日に就任した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)のモスクワ在勤のチーフエコノ ミスト、ウラジミール・オサコフスキー氏は26日電話で、「追い込まれ た結果の決定だ。外貨準備の落ち込みが決定を迫った」と話した。1ド ル=10フリブナは妥当な水準だとも述べた。

ヤヌコビッチ政権を倒したウクライナの暫定政府は、デフォルト (債務不履行)回避に向け最大350億ドルの国際金融支援の獲得を目指 している。80人以上が今回の紛争で死亡した。

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