NY外為:ドル上昇、米新築住宅販売増加で緩和縮小継続観測

ニューヨーク外国為替市場ではドル が対ユーロで今月最大の上げとなった。1月の米新築住宅販売件数が予 想外に増加したため、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長 が27日の上院銀行委員会の証言で、資産購入の縮小を継続する方針をあ らためて示すとの思惑が強まった。

ドルは主要16通貨の大半に対して上昇。厳しい寒さが今年の経済成 長を圧迫する中、今回の新築住宅販売が発表された。中国人民元は中国 人民銀行(中央銀行)が中心レートを引き下げたため、昨年7月以来の 安値を付けたが、その後は下げ渋った。

BNPパリバの為替ストラテジスト、マイケル・スネイド氏(ロン ドン在勤)は「ドルは下向きよりも上向きのサプライズに対して反応し やすくなるだろう。米経済はなお基本的には成長している。経済指標の 示す鈍化は一時的なものにすぎない」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで前日比0.4%高 の1ユーロ=1.3687ドル。対円では0.1%高の1ドル=102円38銭。円は 対ユーロで0.3%高の1ユーロ=140円11銭。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.3%上昇の1022.40。ウクライナの緊張が高まる中でプーチ ン大統領が軍事演習を命じたため、安全な資産を求める動きが強まり、 米10年債利回りは2週間ぶりの水準に低下した。

ウクライナの暫定政権樹立に向け、デモ隊がキエフでの行進を模索 する中、同国ロシア語圏のクリミア地方では緊張が高まり、ドルが上昇 した。

イエレン議長証言

イエレンFRB議長は11日、量的緩和の縮小に耐えられるほど経済 は力強いとの認識を示した上で、経済の「見通しが著しく変化した場 合」のみ、政策当局は債券購入の縮小ペースを減速させると説明した。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場アナリ スト、オマー・エシナー氏は「量的緩和の縮小をあらためて示唆するよ うなデータや金融当局者の発言はいずれもドル買い材料だ。弱い経済指 標が金融政策の行方にどのように影響するかにかなり注目が集まってい る」と語った。

米金融当局は1月と2月に債券購入プログラムを100億ドルずつ縮 小し、現在の購入額は月650億ドルとなっている。

新築住宅販売

米商務省が発表した1月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、 年率換算)は前月比9.6%増の46万8000戸。これは2008年7月以来の高 水準。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の最高値 をも上回った。地域別では4地域のうち3地域で増加した。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のグローバ ルマーケッツストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏(ニューヨ ーク在勤)は「新築住宅販売は予想と180度違う内容で、市場はかなり 驚かされた。FRB議長は一時的な要因が第1四半期の成長を抑制した が、2014年の見通しは明るいとの当局の見解を引き続き示すだろう」と 述べた。

原題:Dollar Rallies as Home Sales Gain Backs Fed Taper; Rand Slumps(抜粋)

--取材協力:Kristine Aquino、Fion Li、Masaki Kondo、Mariko Ishikawa、Robert Brand、David Goodman. Editors: Paul Cox, Kenneth Pringle

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