為替投機を抑え込む中国の動き、51兆円のポジションに影響も

中国は一世代に一度あるかないかの 経済改革の一環として資本市場の開放を試みているが、同時に人民元の 投機的な取引を抑え込もうとしており、これが投資家を市場から遠ざけ る恐れがある。

中国人民銀行(中央銀行)は過去4年間、人民元の着実な上昇を毎 年容認してきたが、元はこの1週間に少なくとも2007年以来最大となる 約1%の下落となった。今月の元のボラティリティ(変動性)も、ブル ームバーグが調査する主要31通貨で最も上昇した。

習近平国家主席は金利自由化や元の許容変動幅拡大、世界での元取 引拠点の設立を目指している。値動きがさらに大きくなれば、元の上昇 を見込むポジションの手じまいが起きる可能性がある。ドイツ銀行の推 計によれば、こうしたポジションは5000億ドル(51兆円)に上る。

野村ホールディングスの為替調査担当マネジングディレクター、イ ェンス・ノルドビグ氏は25日、ブルームバーグラジオとのインタビュー で「われわれは元のボラティリティに慣れていない」とした上で「ボラ ティリティが低い環境では大きなポジションを抱えることが可能なた め、それが高いと市場参加者にとって非常に痛い」と語った。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は26日 の上海市場で一時0.14%安の1ドル=6.1351元と、約半年ぶりの安値を 付けた。上海時間午前9時56分(日本時間同10時56分)現在、前日比ほ ぼ横ばいの1ドル=6.1272元。これは1月14日に記録した20年ぶり高値 (6.0406元)より1.4%の元安水準。

ブルームバーグのデータによれば、3カ月物インプライド・ボラテ ィリティ(IV、予想変動率)は1.73%に上昇。1月末時点では1.32% だった。

原題:China Shows Bulls With $500 Billion Yuan Bets It’s in Charge (1)(抜粋)

--取材協力:Fion Li、Joseph Ciolli. Editors: Robert Burgess, Kenneth Pringle

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE