ソフトバンクは「戦略的な合理性高い」-LINE株取得でアナリスト

ソフトバンクが無料通話通信アプリ LINE(ライン)の株式を取得した場合、すでに検索サイトなどを抱 えるソフトバンクにとっての戦略的な合理性は高い。メリルリンチ日本 証券の木下芳之アナリストが25日付のリポートで見解を示した。

ネット経由で無料でメッセージや通話ができる通信アプリサービス は、携帯電話会社が提供する通話や従来のメッセージサービスから顧客 を奪っている。リポートは、携帯電話会社がこうしたサービスを「自ら 行い、この付加価値を取り込んでしまうというのも解の一つ」と指摘す る。

ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)最大手の米フェイ スブックは今月、スマートフォン向けメッセージアプリの米ワッツアッ プを最大190億ドルで買収することで合意。楽天もメッセージ・通話の アプリを世界中で展開するバイバー・メディアを9億ドルで買収すると 発表していた。

リポートはまた、検索サイトやゲーム子会社を持つソフトバンクに とって、通信アプリサービス分野の強化は「合理的」と説明。世界のイ ンターネット業界は、統一されたプラットフォームを作るために積極的 な合併・買収を行っている、と指摘した。

事情に詳しい複数の関係者によると、ソフトバンクはLINEの株 式取得を目指している。LINEは韓国の検索サイト最大手ネイバーの 日本子会社で利用者数は約3億4000万人。BNPパリバによれば、 LINEの企業価値は最大149億ドル(約1兆5300億円)の可能性があ る。

LINEの広報担当、林史子氏は26日、同リポートについてのコメ ントを避けた。25日の時点では「ソフトバンクを含む他社が我々への出 資を検討している事実はなく、会社全体や部分的な買収提案を受けてい る事実もない」と話していた。ソフトバンク広報担当の小寺裕恵氏はコ メントを避けた。

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