ウクライナへの投資、米エクソンなど大手石油会社が見直しか

英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・ シェルや米エクソンモービルなど世界の大手石油会社は、ウクライナで の開発計画を見直す公算が大きい。ウクライナは政治的危機に陥ってお り、新たな収益源とエネルギー自立へのきっかけとして期待されている 資源開発が脅かされている。

シェルと米シェブロンは昨年、ウクライナで未開発のシェール層掘 削に合意した。これにより同国のエネルギーインフラが整備されるとと もに国内生産が拡大し、ロシアからのガス輸入が減少するとみられてい る。昨年の危機発生前には、エクソンも黒海での開発契約に署名した。

投資総額は最終的に100億ドル(約1兆円)を超える可能性もある が、石油各社はこの資金を他国に振り向けることも可能だ。一方、ウク ライナにとってこの資金はロシアの影響力から逃れ、3カ月に及ぶ抗議 行動で崩壊の危機にある経済の再生には不可欠と言える。

マクロ・アドバイザリー(モスクワ)のシニアパートナー、クリ ス・ウィーファー氏は「現時点のウクライナは、いかなる外国の投資家 にとっても投資を避けるべき場所だ」と指摘。「新興国に投資する場合 には2つの条件が欠かせない。それは、政治的安定と経済の予測可能性 だ」と述べた。

現時点のウクライナはいずれの条件にもかなっていない。25日には 挙国一致内閣を発足させるための議会での投票が延期された。デフォル ト(債務不履行)回避に向け、ロシアが旧政権に対して約束していた資 金に代わる経済支援を得られるよう交渉することが最優先される見通し だ。

原題:Ukraine Economy Hangs on Investments From Exxon to Shell: Energy(抜粋)

--取材協力:Eduard Gismatullin、Elena Mazneva、Daryna Krasnolutska、Stephen Bierman、Joe Carroll. Editors: Rick Schine, Torrey Clark

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