クレディ・スイスの資金移動めぐり米監督当局が調査-関係者

米監督当局はクレディ・スイス・グ ループが資産の伸び鈍化を隠すためプライベートバンキング部門に不当 に資金を移していなかったかどうか調査を行っている。事情に詳しい関 係者1人が明らかにした。スイスの銀行は脱税に関して、米当局の調査 を受けている。

この問題が非公表であることを理由に関係者が匿名で述べたところ によれば、米証券取引委員会(SEC)が昨年、調査を開始した。25日 公表の米上院報告書によると、クレディ・スイスは米国やスイスで会計 ルールに違反していなかったかどうか内部調査を実施している。

米上院の常設調査小委員会がまとめた報告書によると、クレディ・ スイスはプライベートバンキング部門への「ネットベースの新規資 産」、すなわちネットキャッシュフローを自行の収益力の主要指標とし ていた。しかしスイスの銀行の脱税ほう助疑惑調査の拡大に伴い、2011 -12年にこうした資産の流入は減り始めたという。同報告書に引用され た行内メールで明らかになった。

同報告書はクレディ・スイスが新規資産の価値決定で内規に違反し たほか、スイスのプライベートバンキング部門の資産減少を隠すために 資産を地域間で移動させたと指摘した。

リン・ターナー元SEC主任会計官は「企業が自ら採用した規則を 無視するとは非常に悪い兆候だ」と述べた。

クレディ・スイスの広報担当カルビン・ミッチェル氏はコメントを 控えた。同行の監査を担当する会計事務所KPMGからもコメントが得 られなかった。

カール・レビン上院議員(民主党、ミシガン州)が委員長を務める 同小委はクレディ・スイスが米国の顧客の脱税ほう助で果たした役割を 詳細に説明する報告書を25日に公表した。同小委は26日に公聴会を開催 し、クレディ・スイスのブレイディ・ドゥーガン最高経営責任者 (CEO)らが証言する予定。

原題:Credit Suisse Shifted Money to Cover Drop in Growth, Report Says(抜粋)

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