2月25日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:円が上昇、中国の景気減速懸念で-ウクライナも警戒

ニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで約3週間ぶりの大幅 高。中国人民元や中国株の下落を受け、同国の景気減速懸念が強まり、 円の需要が膨らんだ。

円は主要16通貨の大半に対して上昇した。キャリー取引解消の動き の中で需要が増した。中国人民銀行(中央銀行)が人民元の上昇一辺倒 の展開の終了を望んでいるとの観測が広がり、元は約5年ぶりの大幅安 となった。ロシア高官がウクライナのデフォルト(債務不履行)リスク は高いと指摘したため、よりリスクの小さい通貨の需要が高まった。

ピアポント・セキュリティーズ・ホールディングスのグローバルス トラテジスト、ロバート・シンチ氏は「対円でのドルの取引では、リス ク回避が引き続き主要な役割を果たしている」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで前日比0.3%高の1 ドル=102円24銭。終値ベースで3日以来の大幅高となった。ユーロは 対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.3745ドル。円は対ユーロで0.2%高の1 ユーロ=140円52銭。

ブルームバーグがまとめたデータによると、2013年末に円で資金を 調達し主要16通貨で運用したキャリー取引の投資家は今年、損失を出し ている。

ピアポントのシンチ氏は「年明けはドルにとって良い年になるとの 非常に強いコンセンサスがあり、対円でかなり大規模なドルの買い持ち が設定されたが、その取引はうまくいっていない」と述べた。

JPモルガンG7ボラティリティー指数は7.50ポイントと、昨年10 月28日以来の水準に低下した。

人民元

人民元は6日続落。元の許容変動幅拡大をにらむ人民銀が、投機的 な動きをけん制しようとしているとの観測が広がった。上海総合指数は 過去4営業日で5.1%下落。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は前日 比0.5%安の1ドル=6.2310元。2008年12月以来の大幅な下落率となっ た。

ロシアのストルチャク財務次官はモスクワで記者団に対し、ウクラ イナが債務を再編する場合、ロシアは同国が供与した30億ドルがその対 象に含まれることを望まないと語った。ロシアは先週、先に合意してい た150億ドルの救済支援を停止した。同次官はこの日、30億ドルの救済 融資が返済されないリスクが若干あると述べた上で、残額120億ドルを 供与しなければならない法的義務はないと話した。

「ウクライナの資金調達力に疑問」

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の マネジングディレクター、ブラッド・べクテル氏は「ウクライナは債務 を返済できない可能性があり、それに対してユーロは対ドルで少し反応 しているようだ。ウクライナをめぐる不透明感はまだ晴れていない。資 金調達力について疑問がある。今後もごたごたが続くだろう」と語っ た。

ウクライナは挙国一致内閣を発足させるための議会での投票を延期 した。支援を獲得する取り組みに悪影響を及ぼす可能性がある。通貨フ リブナは6%安の1ドル=9.7250フリブナ。年初からの下げは16%とな っている。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した2月の消費者 信頼感指数が78.1と、前月の79.4(速報値80.7)から低下。ドルの売り 材料となった。

原題:Yen Gains as China Slowdown Spurs Growth Concern; Rand Rises(抜粋)

◎米国株:下落、住宅価格指数の伸び減速や消費者信頼感の低下で

米国株相場は下落。住宅価格指数の伸び減速や、消費者信頼感指数 の低下が背景にある。

オフィス・デポが安い。決算が予想外に赤字となったことが嫌気さ れた。テネット・ヘルスケアも下落。業績見通しがアナリスト予想に届 かなかった。メーシーズとホーム・デポは上昇。テスラ・モーターズは 大幅高となった。モルガン・スタンレーが株価目標を2倍強に引き上げ たことが手掛かり。

S&P500種株価指数は前日比0.1%安の1845.12。一時、終値ベー スでの最高値を上回る場面もあった。ダウ工業株30種平均は27.48ドル (0.2%)下げて16179.66ドル。

シェーファーズ・インベストメント・リサーチのシニアテクニカル ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「最高値更新を目前に足踏 みしているようだ」と分析。「市場参加者は一歩下がって、再び最高値 をうかがえるか様子見している」と述べた。

市場では株価が過去最高値付近にある機会を捉え、利益を確定しよ うとする動きが出ている。ブルームバーグのデータによれば、前日には 米株上場投資信託(ETF)から約17億ドルの資金引き揚げがあり、2 月に入ってからの流出額の合計は60億ドル近くに上っている。

強気相場

S&P500種は今月3日以降に約6%上昇。住宅市場や雇用関連の 統計が軟調だったものの、市場ではこの冬の厳しい寒さで説明がつくと の見方が広がった。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は 今月、米経済は十分力強く、刺激策の縮小に耐えられるとの認識を示し た。また経済の「見通しが著しく変化した場合」のみ、政策当局は債券 購入の縮小ペースを減速させると説明した。

ING米国インベストメント・マネジメントのチーフ市場ストラテ ジスト、ダグラス・コート氏は「2月の相場は極めて好調だ」と指摘。 「2014年は世界的に見て、もはや景気の回復ではなく拡大をより認識す る年になる」と述べた。

金融当局による3回の刺激策が寄与し、S&P500種は09年に付け た12年ぶり安値から173%上昇している。

経済指標

全米20都市を対象にした12月のスタンダード・アンド・プアーズ (S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で13.4%上昇。 ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想中央値と一致し た。11月は前年比で13.7%上昇した。前月比で伸び率が低下したのは昨 年6月以来で初めて。

また米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した2月の消 費者信頼感指数は78.1と、前月の79.4(速報値80.7)から低下した。ブ ルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は80だった。

オフィス・デポは8.8%安の4.88ドル。同社の第4四半期決算では 1株損益が市場予想に反して3セントの赤字となった。

テネット・ヘルスケアは9.1%下げて43.93ドル。同社は今期の EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)について18 億-19億ドルとの見通しを示した。ブルームバーグがまとめたアナリス ト18人の予想の平均は19億6000万ドル。

百貨店のメーシーズは6.1%高の56.25ドル。ホーム・デポは4%上 げて80.98ドルだった。

テスラは14%高の248ドル。モルガン・スタンレーのアナリスト、 アダム・ジョナス氏はテスラの株価目標を320ドルに引き上げた。

原題:U.S. Stocks Fall After Weaker Housing, Consumer Confidence Data(抜粋)

◎米国債:上昇、予想以上に落ち込んだ信頼感指数で安全性への需要

25日の米国債は上昇。10年債利回りは過去5日間での最低となっ た。2月の米消費者信頼感指数が予想以上に低下したことに反応した。

午後に実施された2年債入札(320億ドル)では、海外の中央銀行 を含む間接入札者の落札全体に占める比率が8カ月ぶりの高い水準だっ た。昨年12月の住宅価格指数は前年比で上昇したが、前月よりも小幅な 伸びになった。

BNYメロン・キャピタル・マーケッツの米国債トレーディング責 任者、ダン・マルホランド氏は、「最近発表される統計内容は予想レン ジの下限となっている」と述べ、「株価は最高値圏にある。恐らく投資 家は株式への投資資金の一部を米国債に振り分けている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.7%。同年債(表面利率2.75%、2024年2月償 還)価格は10/32上昇の100 13/32。既発2年債利回りはほぼ変わらず の0.31%。

ブルームバーグ米国債指数によると、今月に入って米国債の投資リ ターンは0.3%のマイナス。1月は1.8%のプラスだった。年初来で は1.5%のプラスとなる。昨年は年間ベースで3.4%のマイナスだった。

債券ファンドが保有する国債のデュレーション(平均残存期間)を ベンチマーク(基準)に合わせようとする月末特有の買いも相場を支え た。バークレイズの指数は3月1日に0.10年延びる見通し。2月1日時 点での延びは0.09年だった。

入札結果

2年債入札の最高落札利回りは0.34%と、11月以来の低水準だっ た。投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.6倍。過去10回の平均は3.3 倍だった。

間接入札者の落札全体に占める割合は34.3%。昨年6月時の2年債 入札以来で最高だった。過去10回の平均値は25.4%。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の比率は19.3%。過去10回の平均は22.3%となっている。

財務省は26日に2年物変動利付債(130億ドル)と5年債(350億ド ル)の入札、27日は7年債(290億ドル)の入札を実施する。

消費者信頼感指数

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した2月の消費者 信頼感指数は78.1と、前月の79.4(速報値80.7)から低下した。ブルー ムバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は80だった。

全米20都市を対象にした12月のスタンダード・アンド・プアーズ (S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で13.4%上 昇。11月は前年比で13.7%上昇した。前月比で伸び率が低下したのは昨 年6月以来で初めて。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は、 「今の経済統計は不透明なので、長期的な見通しを立てることは現実的 ではない」と述べ、「あと1、2カ月は分からないだろう。市場参加者 はそれを天候と関連付けている」と続けた。

原題:Treasuries Gain as Decline in Confidence Spurs Demand for Haven(抜粋)

◎NY金:続伸、ほぼ17週ぶり高値-米景気減速の兆しで逃避需要

ニューヨーク金先物相場は続伸し、ほぼ17週間ぶりの高値となっ た。米景気減速に伴い代替投資の金買いが膨らむとの観測が背景。2月 の米消費者信頼感指数は前月から低下し、市場予想を下回った。昨年12 月の全米20都市の住宅価格指数は前年比で伸びが鈍化した。ロシアのス トルチャク財務次官はウクライナがデフォルトに陥る確率が高いと発言 した。

アーチャー・フィナンシャル・サービシズのシニア市場ストラテジ スト、アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビ ューで、「米経済成長について懸念されており、それを理由に多くの人 が逃避先としての金に強気になっている」と指摘。ウクライナの「政局 混乱が続いていることも金の支えになっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.4%高の1オンス=1342.70ドルで終了。一時は1343.60 ドルと、中心限月としては昨年10月30日以来の高値をつけた。

原題:Gold Futures Rise to 17-Week High on Signs U.S. Economy Sputters(抜粋)

◎NY原油:下落、3週ぶりの大幅安-在庫増観測で

ニューヨーク原油先物相場は下落。3週間ぶりの大幅安となった。 米国の原油在庫が増加したと予測されているほか、人民元の下落が世界 2位の石油消費国である中国の成長に悪影響を及ぼすとの懸念が広がっ た。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は、「原 油在庫は、この先数週間は積み上がるだろう」と述べ、「景気をめぐる 懸念がある程度高まったことにも相場は反応した」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比99セント安の1バレル=101.83ドルで終了した。下げ幅は今月3日以 来で最大だった。

原題:WTI Crude Falls Most in Three Weeks on U.S. Supply; Brent Slips(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらずも6年ぶり高値更新-ユスケ銀行が高い

欧州株式相場はほぼ変わらず。指標のストックス欧州600指数は取 引終了間際の1時間でそれまでの下げを解消し、2008年1月以来の高値 を更新した。

デンマークのユスケ銀行は11%上昇。BRFクレディトの買収が好 感された。第4四半期売上高が市場予想に届かなかった仏ビベンディ は1.1%安。同社はフランス電話部門SFRのスピンオフ(分離・独 立)に向け準備を進めている。腎臓透析サービスを手掛けるドイツのフ レセニウス・メディカル・ケアは5.7%の値下がり。今年の減益見通し が嫌気された。

ストックス欧州600指数は前日比0.1%未満上げて338.39で終了。一 時は0.5%下げていた。1月には1.8%下げたが、今月に入ってから は4.9%上昇している。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議 長は今月の議会証言で、バーナンキ前議長が主導した政策を継続し米経 済を支える方針を示した。

PFAアセット・マネジメント(コペンハーゲン)のシニアストラ テジスト、ウィトルド・バーク氏は高値更新が続く中では「リスクは相 場が下がる方向に一段と傾く」と指摘し、警戒感を示した。

この日の西欧市場では18カ国中10カ国で主要株価指数が上昇した が、英FTSE100指数は0.5%の値下がり。仏CAC40指数と独DAX 指数はそれぞれ0.1%下げた。

原題:Europe Stocks Little Changed Reach 6-Year High; Jyske Bank Jumps(抜粋)

◎欧州債:ポルトガル2年債が3日続伸-イタリアと独英国債値上がり

25日の欧州債市場ではポルトガル2年債相場が3日続伸。救済プロ グラムからの脱却に向かっている同国は24日、国債買い戻し計画を明ら かにしており、ユーロ圏から債務危機が去りつつある兆候が増えた。

イタリア国債も値上がり。レンツィ新政権は24日遅くに上院で信任 された。この日同国で実施された2年物ゼロクーポン債入札では、落札 利回りが過去最低となった。ドイツと英国の10年債相場も上げた。2月 の米消費者信頼感指数が予想以上に低下したことが手掛かり。欧州中央 銀行(ECB)のドラギ総裁は23日、デフレリスクが増せば追加行動を 取る姿勢をあらためて示した。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・ス タメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「全体的に、周辺国債をめぐ る環境は引き続き相場を大きく支えている」と指摘。「ユーロ圏の回復 局面が続くかぎりECBは緩和バイアスを継続し、海外投資家はこの市 場に資金を投じ続けるだろう」とも話し、もう一段の利回り低下とドイ ツ債に対する利回り上乗せ幅の縮小が見込めると続けた。

ロンドン時間午後4時50分現在、ポルトガル2年債利回りは前日 比16ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.06%。1月7 日以来の大幅な利回り低下となった。前日は12bp低下。同国債(表面 利率6.4%、2016年2月償還)の価格はこの日、0.305上げ て108.275。10年債利回りは3bp低下の4.85%。

イタリア10年債利回りは3bp低下の3.59%。19日には2006年1月 以来の低水準となる3.53%まで下げた。ドイツ10年債利回りは3bp低 下の1.65%。

英10年債利回りも3bp低下の2.75%。同国債(表面利 率2.25%、2023年9月償還)価格は0.225上げ95.86。米民間調査機関の コンファレンス・ボードが発表した2月の消費者信頼感指数は78.1と、 前月の79.4(速報値80.7)から低下した。ブルームバーグがまとめたエ コノミスト予想の中央値は80だった。

原題:European Bonds Rally as Portugal Readies Bailout-Exit Groundwork(抜粋) Gilts Advance for Third Day on U.S. Slowdown Signs; Pound Gains (抜粋)

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