ユーロ圏の2014年成長率予想を1.2%に引き上げ-欧州委見通し

欧州連合(EU)の行政執行機関、 欧州委員会はユーロ圏の2014年の成長率見通しを引き上げた。ただ、高 水準の失業率と債務が景気回復の足かせとなり、米国の成長には遠く及 ばない見込みだ。

欧州委員会が25日公表した経済見通しによると、14年の成長率 は1.2%の見込み。昨年11月時点では1.1%を予想していた。失業率 は12%へと若干の低下が予想されるものの、依然としてユーロ導入以来 で2番目の高さ。債務の対域内総生産(GDP)比は95.9%と、わずか に上昇する見通し。

欧州委のマルコ・ブティ経済部長は発表文で、「経済の幾つかのセ クターの債務が高水準のままで、失業率が過去最高付近、以前に生じた 不均衡の調整が不完全である限り、成長が弱さを脱することができない 深刻なリスクがある」とコメントした。

欧州委は米国の今年の成長率を2.9%、中国を7.4%と予想してい る。

報告書は「最近の一連の明るい経済ニュースが成長見通しへのリス クを均衡に近づけたものの、下振れリスクが引き続き優勢だ」と指摘。 主なリスク要因として改革の停滞や、予想を下回るインフレ率、新興市 場での不安定の高まりを挙げた。

欧州委は今年のインフレ率予想を1%と、昨年11月時点の1.5%か ら下方修正。15年は1.3%と予想した。

ブティ氏は「ディスインフレは脆弱なメンバー国の競争力の調整を より困難にする」と指摘した。

国別ではドイツの今年の成長率予想が1.8%と、従来の1.7%から上 方修正された。フランスとスペインは1%成長の見込み。スペインの予 想は0.5%から引き上げられた。イタリアは0.6%成長の見込みで、従来 予想の0.7%からは下方修正。

スペインの財政赤字は対GDP比で15年に6.5%と、今年予想され る5.8%からの拡大が見込まれる。欧州委はフランスに財政赤字比率 を15年に3%未満とすることを求めているが、この日発表された予想に よれば14年が4%、15年が3.9%で、目標を達成できない見込みだ。

原題:Euro-Area Economy Seen Trailing U.S., China on Sluggish Recovery(抜粋) EU Cuts Italy Growth Forecast Amid Slow Recovery From Recession (抜粋)

--取材協力:Andrew Frye、James G. Neuger、Rebecca Christie、Kristian Siedenburg. Editors: Patrick Henry, Jones Hayden

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