マウント・ゴックス、ビットコイン窃盗被害か-373億円と文書

東京が本拠のビットコイン取引所マ ウント・ゴックスのサイトがアクセスできなくなった。今月ビットコイ ンの取引を停止した同取引所が長期間で3億6500万ドル(約373億円) 相当のビットコイン窃盗の被害に遭ったとする文書がインターネット上 に掲載された。

社内戦略文書のような体裁のこの文書には、複数の犯人がマウン ト・ゴックスから74万4408ビットコインを盗んだと記載されている。現 在の価格で3億6500万ドルに相当する。窃盗行為は「露見することなく 何年も続いていた」という。

文書にはさらに、「マウント・ゴックスはいつ破産してもおかしく ないというのが現実であり、同社は明らかにそうなって当然の企業だ」 とある。

経営陣刷新とブランド変更、場合によってはシンガポールへの移転 の計画を示したこの文書はライアン・ガルトという人物がネットに掲載 した。事情に詳しい関係者は匿名を条件に、文書は本物のように見える と述べた。

平均価格を示すコインデスク・ビットコイン・プライス・インデッ クスによれば、ロンドン時間午後4時48分現在、ビットコイン価格は 5%安の517.71ドル。昨年12月4日には1151ドルを付けていた。

マウント・ゴックスは「当社サイトとユーザーを守るために」アク セスできないようにしたとウェブサイトで説明。「状況を厳密にモニタ ーし、相応に対応する」と付け加えた。

ビットコイン関連企業数社は、マウント・ゴックスと距離を置き、 仮想通貨の利用を促進するため顧客の資金を保護すると約束した。

サンフランシスコを本拠とするコインベースは25日、同業のクラー ケンとビットスタンプ、サークル、BTCチャイナと共同で「マウン ト・ゴックスによるユーザーの信頼への裏切りは同社1社の行為であ り、ビットコインと仮想通貨業界の回復力や価値を反映したものではな い」とするコメントをウェブサイトに掲載した。

25日の早い時間にマウント・ゴックスのウェブサイト (www.mtgox.com )にアクセスを試みたユーザーは空白のページにつな がることになった。マウント・ゴックスのマルク・カルプレス最高経営 責任者(CEO)は24日に、ビットコインの利用を促進する「ビットコ イン財団」の理事を辞任していた。

財団は電子メールで、「マウント・ゴックスが支払い不能になって いるという情報に驚いている」とコメントした。

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