格下げ責任覚悟せよの電話、米大統領も承知か-財務長官と会議

米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)が2011年に米国債を最上級の「AAA」から格 下げした直後、ガイトナー前財務長官は、S&P親会社のマグロウヒ ル・ファイナンシャルのハロルド・マグロウ会長に対し、政府の反応を 覚悟するよう警告した。その直前にオバマ大統領とガイトナー氏との会 議が行われていたことが、裁判所に提出された文書で明らかになった。

カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁にS&Pが24日提出した文 書によれば、ガイトナー氏のスケジュール記録には、同氏がマグロウ会 長に電話し、格下げについて怒りをあらわにする直前の予定として、オ バマ大統領との会議が記載されていた。

住宅ローン担保証券(RMBS)の信用リスクを承知しながら格付 けに反映させなかった行為が詐欺に当たるとして、米当局は昨年、S& Pとマグロウヒルを民事提訴した。S&Pは訴訟が格下げへの報復だと 反論しており、オバマ大統領とガイトナー氏との会議のタイミングがそ れを裏付ける可能性があると裁判所に提出した文書で主張した。

米財務省のウェブサイトで閲覧可能な前財務長官のスケジュールを 見ると、オバマ大統領とガイトナー氏との会議は、格下げが発表された 3日後の11年8月8日朝に行われたとS&Pは指摘。「ガイトナー氏が 大統領との会議が終わるとすぐ執務室に戻り、午前10時15分にマグロウ 会長に個人的に電話した」と同社は主張した。

原題:Obama Meeting Cited by S&P in Fraud Case Demand for Documents(抜粋)

--取材協力:Angela Greiling Keane. Editors: Peter Blumberg, Fred Strasser

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