米国のアジア向けLNG輸出計画に暗雲-寒波でガス価格高騰

北米の大寒波が米国の天然ガス先物 価格を押し上げており、日本やインドなどアジア諸国が期待している米 国からの安価な液化天然ガス(LNG)輸入計画に暗雲が立ち込めてい る。

米国のヘンリー・ハブ天然ガス先物価格は5年ぶりの高値であ る100万BTU(英国熱量単位)当たり約6.50ドルまで上昇。年初来で は29%上昇。寒波で暖房需要が増え、在庫が減少したことから価格が高 騰した。ブルームバーグ・ニュースがアナリストやアジアのLNG需要 家17人を対象に行ったアンケート調査では、米国のLNG輸出価格が8 ドルに達すると、既存のLNGに対する競争力がなくなるとの見方が多 かった。

トライゼン・インターナショナル(シンガポール)のエネルギーコ ンサルタント、トニー・リーガン氏は「寒波の影響でヘンリー・ハブの 価格がさらに高くなる可能性はある。米国はガス輸送にも問題を抱えて おり、冬期の天候要因で価格は上がりやすい状況にある」と述べた。さ らに「価格はかなり振れやすくなっている。アジアの需要家が調達価格 を激しい価格変動に連動させることに意味はない」と述べた。

シェールブームで生産が増えていることを背景にシェニエール・エ ナジー、BGグループなどがアジア向けLNG輸出を計画している。安 い価格で調達が可能との期待があったことから、現在は原油に連動する 価格でカタール産LNGを輸入するインドのペトロネットなどが米国産 LNGを輸入する可能性があった。ヘンリー・ハブ価格がさらに上昇す るようであれば、アジアの需要家にとって米国ガス価格連動での調達計 画の見直しを迫られかねない状況となっている。

原題:Winter Natural Gas Price Swings Seen Threatening U.S. LNG Edge(抜粋)

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