ドル・円は102円半ば、リスク選好支え-新規材料難で上値限定

東京外国為替市場では、ドル・円相 場は1ドル=102円台半ばで推移した。堅調な株価を背景にリスク選好 ムードが下支えとなった一方、新たな手掛かり材料に乏しく、ドル・円 は小幅な値動きに終始した。

午後3時38分現在のドル・円相場は102円44銭前後。前日の東京市 場では一時102円17銭まで円高が進んだが、海外時間は102円台半ばでの もみ合いに転じた。この日の東京市場では午後に102円42銭までドルが 小緩んだものの、午前に付けた102円63銭を高値にわずか21銭の値動き にとどまった。

外為どっとコム総合研究所の石川久美子研究員は、ドル・円相場に ついて「株が落ちないことは大きい」としながらも、「かなり値幅が限 定されていて、米雇用統計待ちという感じになってしまっている」と説 明。「103円手前はかなり売りがあるようなので、よほどそこの売りを すべてこなして抜けていけるだけの材料が出てこない限りは一段の上昇 もなかなか厳しい」と話した。

ユーロ・ドル相場も1ユーロ=1.37ドル台前半で小動き。前日の海 外市場では一時1.3771ドルと19日に付けた1月2日以来のユーロ高値に 迫る場面も見られたが、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が くすぶる中、その後1.3700ドル付近まで反落し、この日の東京市場で は1.3729ドルから1.3745ドルのレンジで推移した。ユーロ・円相場も1 ユーロ=140円台後半でもみ合い。

リスク選好

25日の東京株式相場は上昇。日経平均株価は約1カ月ぶりに1 万5000円台を回復した。

前日の海外市場では、米S&P500種株価指数が一時、過去最高値 を付け、ストックス欧州600指数は6年ぶり高値を更新した。ウクライ ナ情勢の落ち着きなどを受け、投資家のリスク許容度が改善した。

ノムラ・インターナショナルの後藤祐二郎シニアFXストラテジス ト(ロンドン在勤)は、米株高や米金利の上昇もあり、海外時間に「ド ル高・円安に緩やかにいったというのは自然な流れ」としながらも、 「材料がない中で、本格的なドル買いという感じにもなっていない」と 指摘。来週発表の米雇用統計までは狭いレンジでの取引が続く可能性が 高いと話していた。

この日は海外時間にはドイツの10-12月の国内総生産(GDP、改 定値)、米国の12月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数や2月の消 費者信頼感指数などが発表される。米民間調査機関コンファレンス・ボ ードが発表した中国の1月の景気先行指数は1.2%上昇となった。

後藤氏は、ユーロについて、来週のECB会合で「何か動きがある という見方」が出ているとし、海外時間もユーロの上値が抑えられたと 解説。もっとも、週内にはドイツやユーロ圏の消費者物価指数の発表も 控えており、ユーロも「その前はちょっと動きづらい」と話していた。

--取材協力:大塚美佳. Editors: , 山中英典, 崎浜秀麿

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