債券は上昇、40年債の入札結果順調で-超長期ゾーン中心に買い優勢

債券相場は上昇。きょう実施され た40年債入札結果が順調だったことを受けて買いが優勢となった。午前 は軟調に推移した超長期債中心に買われ、長期金利も低下に転じた。

債券先物市場で中心限月の3月物は続伸。前日比5銭安の145円05 銭で始まり、いったんは145円03銭まで下落した。その後は水準を切り 上げ、プラスに転じ、午後零時45分の入札結果発表直後には145円20銭 まで上昇した。結局は8銭高の145円18銭で引けた。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「株式相場はし っかりだがリスクオン(選好)に変わったわけではない。日銀の長期国 債買い入れオペなどを背景に円債相場は崩れにくい地合い」と指摘。 「今年度末に向けて運用計画に対して十分に債券を買えていない投資家 もおり、需要が期待できる」とも述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.595%で開始。午前の取引終了に かけて水準を切り下げ、午後に入ると0.585%に低下した。

40年債入札結果を好感して超長期債が買われた。20年物の147回債 利回りは1bp高い1.47%で始まったが、入札結果発表後には1.445%ま で低下した。30年物の41回債利回りも1.65%から2bp低い1.625%まで 下げた。40年物の6回債利回りは1.695%に上昇した後、1.655%まで低 下。その後は2bp低い1.665%。

財務省がこの日実施した40年利付国債(2月発行、6回債)の利回 り競争入札の結果によると、最高落札利回りは1.725%と市場予想 の1.74%を下回り、同入札で過去最低となった。投資家の需要の強弱を 示す応札倍率は3.69倍と3年ぶり高水準だった前回の4.13倍を下回っ た。

入れ替えの動きも

ドイツ証の山下氏は、40年債入札について「結果は良かった。超長 期債に対する需要を見越して先回り的に40年債を買いに入った投資家が いたもよう。超長期債の中での入れ替えの動きもあった」と説明した。

一方、同省が午後3時15分に発表した40年利付国債の第2非価格競 争入札で落札額は588億円だった。同入札は国債市場特別参加者(プラ イマリーディーラー)を対象に一定の範囲内で追加購入することができ る。

東京株式相場は反発。TOPIXは前日比1.2%高の1233.66で終了 し、日経平均株価は1カ月ぶりに1万5000円を回復した。しんきんアセ ットマネジメントの鈴木和仁シニアストラテジストは、「日米両国で株 価が戻り歩調にあるわりに、債券は売り込まれる感じはうかがえず、月 末接近のタイミングで需給環境は良好」と話した。

24日の米債相場は小幅安。米10年債利回りは前週末比1bp上昇 の2.74%程度。一方、米株相場は上昇。S&P500種株価指数は一時、 過去最高値を付け、同0.6%高の1847.61で引けた。

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